フジグラン今治
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フジグラン今治 Fuji GRAND IMABARI |
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フジグラン今治外観(2013年)
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地図 | |
店舗概要 | |
所在地 | 〒794-0033 愛媛県今治市東門町5丁目13-1 |
座標 | 北緯34度3分40.9秒 東経133度0分53.1秒 / 北緯34.061361度 東経133.014750度座標: 北緯34度3分40.9秒 東経133度0分53.1秒 / 北緯34.061361度 東経133.014750度 |
開業日 | 1997年6月25日 |
正式名称 | フジグラン今治 |
施設所有者 | 株式会社アトラスト |
延床面積 | 約49,000 m² |
中核店舗 | 食品館 生活館 |
営業時間 | 9:00〜21:00(食品館・生活館) |
駐車台数 | 1200台 |
前身 | 東洋紡績今治工場 |
最寄駅 | 今治駅 |
最寄バス停 | 瀬戸内運輸(せとうちバス)「フジグラン前停留所」 |
最寄IC | 西瀬戸自動車道今治IC |
外部リンク | フジグラン今治 |
FUJI |
フジグラン今治(フジグランいまばり)は愛媛県今治市に所在する、フジが展開するショッピングセンター。
概要
東洋紡績工場跡地に建設された商業施設で、今治港の鳥生地区に接している。1997年6月25日にオープンした。
当初、フジが1995年9月1日に四国通産局に大規模小売店舗法三条に基づき、申請した出店計画では店舗面積は21,070㎡でフジではフジグラン高陽(18,755㎡)をしのぐ、中四国最大の店舗となる見通しであった[1]。しかし、当時今治市内では今治サティやワールドプラザなど大型店の出店申請が相次いでおり、周辺小売業に与える影響が大きい事などから、1996年8月に行われた大規模小売店舗審議会の四国審議部会における審議の結果、37.2%削減の13,000㎡で結審した[2]。
多機能型店舗「グラン」としては11店目(5店目)に開設された店舗で、開店時には飲食や医療など58社62店がテナントとして出店[3]。商圏としては越智郡陸地部や周桑郡を含む15キロ圏域を想定し、年商90億円が見込まれていた[3]。
1999年には南側駐車場の敷地に鉄骨3階建て(延べ床面積約4,000㎡)の施設を増築し、同年12月3日に竣工した[4]。増築部分の1階は駐車場で、2階にはシネマコンプレックスがオープンした[4]。スーパーへの映画館併設は愛媛県内初であった[4]。
2006年12月にフジとフジグラン今治の土地の一部を所有する四国タオル工業組合(現:今治タオル工業組合)が不動産証券化の仕組みを活用し、フジグラン今治の土地・建物を海外の不動産投資ファンドのマッコリー・グローバル・プロパティー・アドバイザーズに約34億円で売却した[5]。現在は施設所有者は音楽制作会社B ZONEグループの株式会社アトラストとなっている。
2025年6月には、2026年1月末頃にフジグラン今治が閉店予定である事が明らかになった[6]。フジは閉店の理由として、土地・建物の契約満了に加え、今治地区の事業戦略の最適化を図るためと説明している[6]。
建物
北東から南西方向に建物が伸びている。北東方向(下水浄化センター側)の1階部分には食品コーナー等で構成され、2階はゲームセンターやフードコート、飲食店等で構成されている。南西方向(城東小学校側)には1階に衣料品コーナーがあり、2階には玩具やスポーツ用品コーナー等で構成されている。駐車場は建物接して両側に設けられ北西方向(パチンコ店側)には7階建ての立体駐車場が、建物反対側の南東方向(テクスポート今治側)には平面駐車場が設けられている。また南東側には道を挟み平面駐車場が設置されている。南東方向で建物に接する駐車場の一部は駐車場の上に映画館が増築されており、映画館は建物北東側の2階にあるゲームセンターとつながっている。
沿革
主なテナント
1階
2階
ユナイテッド・シネマ フジグラン今治
ユナイテッド・シネマ フジグラン今治 UNITED CINEMAS Fuji GRAND IMABARI |
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情報 | |
正式名称 | ユナイテッド・シネマフジグラン今治 |
旧名称 | シネマサンシャイン今治 |
開館 | 2013年11月30日 |
開館公演 | 「かぐや姫の物語」 「REDリターンズ」 「キャプテン・フィリップス」 「すべては君に逢えたから」 「悪の法則」 「マラヴィータ」 |
収容人員 | (6スクリーン)909人 |
設備 | 5.1chデジタルサウンド RealD |
用途 | 映画上映 |
運営 | ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社[注 1] |
所在地 | 〒794-0033 愛媛県今治市東門町5丁目13-1 |
最寄駅 | 下記参照 |
外部リンク | ユナイテッド・シネマフジグラン今治 |
ユナイテッド・シネマ フジグラン今治(United Cinemas Fuji GRAND IMABARI)は、フジグラン今治2階に所在し、ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社[注 1]が運営するシネマコンプレックス(映画館)。
1999年12月4日に佐々木興業運営によりオープンした「シネマサンシャイン今治」が前身である[8]。当時は「今治グランド劇場」[注 2]が今治市内唯一の映画館施設だったため、シネマサンシャイン開館までは主に松山市まで話題作の多くを鑑賞しなければならない状況であった。
オープン3年後の2002年には年間観客動員数が23万人を超える等順調だったが、映画のデジタル化が進んだ2012年頃には11万8千人に落ち込んだ[10]。そして2013年5月にシネマサンシャインは今治からの撤退を発表し、同年9月30日で営業を終了[7][10]。同年11月30日、ユナイテッド・シネマ フジグラン今治として新装再開館。全スクリーンを完全にデジタル化した[7]。ユナイテッド・シネマとしては四国地方初出店であり、初めて総座席数が1000席未満[注 3]かつスクリーン数も最少である。
なお、今治市内には2016年6月25日にイオンシネマ今治新都市がオープンし、シネコンが2サイトに増えている[12]。
ユナイテッド・シネマ フジグラン今治のスクリーン[13] | |||||
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スクリーン | 座席数 | スクリーンサイズ(m) | 設備 | ||
No.1 | 97 | 2.5×5.7 | |||
No.2 | 129 | 3.8×8.6 | |||
No.3 | 107 | 3.5×6.3 | RealD[7] | ||
No.4 | 181 | 4.9×10.0 | |||
No.5 | 250 | 4.8×10.0 | |||
No.6 | 145 | 4.5×8.9 |
周辺
交通アクセス
- 瀬戸内運輸 今治駅から路線バスでフジグラン前まで約30分
脚注
注釈
- ^ a b 2024年2月29日まではユナイテッド・シネマ株式会社。
- ^ 後にスクリーン増設でシネシティグランド→アイシネマ今治に改称[9]。
- ^ 開館時点でユナイテッド・シネマが運営する映画館としては最少の座席数だったが、2022年7月29日にオープンした「ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父」が650席で記録を更新している[11]。
出典
- ^ 『愛媛新聞』1995年9月3日朝刊「フジグラン今治出店申請 同社で最大店舗 97年3月開店予定」
- ^ 『愛媛新聞』1996年8月7日朝刊「フジグラン今治 店舗面積37%削減 地元の意見尊重」
- ^ a b 『愛媛新聞』1997年6月18日朝刊「ボウリング場併設 滞留型、25日開店 フジグラン今治」
- ^ a b c 『愛媛新聞』1999年12月4日朝刊「フジグラン今治にシネコン完成 きょうオープン 6画面909席」
- ^ 『愛媛新聞』2006年12月5日朝刊「フジグラン今治 土地・建物34億円で売却 フジなど 証券化海外ファンドに」
- ^ a b 買い物や憩いの場消失 市民ら「ショック」 フジグラン今治閉店へ - 愛媛新聞(2025年6月19日)、2025年6月29日閲覧。
- ^ a b c d 文化通信.com『ユナイテッド・シネマ武藤芳彦社長「今治」を語る』(インタビュアー:松本貴則)、文化通信社、2013年11月15日 。2024年4月23日閲覧。
- ^ 「今治シネマサンシャイン、あすオープン 六つのスクリーン、立ち見なし 今治市」『毎日新聞』1999年12月3日
- ^ “アイシネマ今治”. 港町キネマ通り (2016年4月). 2024年4月23日閲覧。
- ^ a b 「シネマサンシャイン今治、閉館へ」『朝日新聞』2013年5月17日
- ^ “ウニクス秩父、待望映画館オープンへ 29年映画館なかった秩父 全市民の倍以上の来場者数を見込んだ理由”. 埼玉新聞 (埼玉新聞社). (2022年7月17日) 2024年4月23日閲覧。
- ^ 『愛媛県初出店! 市内最大級のシネコン「イオンシネマ今治新都市」2016年6月25日(土)グランドオープン!』(PDF)(プレスリリース)イオンエンターテイメント株式会社、2016年4月19日 。2024年4月23日閲覧。
- ^ “劇場案内 - ユナイテッド・シネマ フジグラン今治”. ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社. 2024年4月23日閲覧。
外部リンク
固有名詞の分類
- フジグラン今治のページへのリンク