フォール・ニャシンベとは? わかりやすく解説

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フォール・ニャシンベ

(フォール・エソジムナ・ニャシンベ・エヤデマ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/06 01:01 UTC 版)

フォール・ニャシンベ
Faure Gnassingbé


任期 2025年5月3日 – 現職
大統領 ジャン=リュシアン・サヴィ・デ・トーヴ英語版

任期 2005年2月5日 – 2005年2月25日
2005年5月4日 – 2025年5月3日
首相

任期 2017年6月4日2018年7月31日
ECOWAS委員会委員長 マルセル・アラン・ド・ソウザ英語版
ジャン=クロード・ブルー英語版

任期 2005年2月5日 – 2005年2月25日
大統領 フォール・ニャシンベ(兼務)

トーゴ共和国
設備・鉱山・郵政大臣
任期 2003年7月29日 – 2005年2月5日
首相 コフィ・サマ

出生 (1966-06-06) 1966年6月6日(59歳)
トーゴ 沿岸州ラック県英語版アファニャンフランス語版
政党 トーゴ人民連合英語版→)
共和国連合英語版
受賞
出身校 パリ・ドーフィン大学
ジョージ・ワシントン大学MBA
配偶者 アマ・クフォー
親族 ニャシンベ・エヤデマ(父)
宗教 キリスト教カトリック

フォール・エソジムナ・ニャシンベ・エヤデマフランス語: Faure Essozimna Gnassingbé Eyadéma, 1966年6月6日 - )は、トーゴ政治家。現在、同国の首相。2005年から2025年までは大統領を務めた。ニャシンベ・エヤデマ第3代大統領の息子で、トーゴ共和国史上初めて、権力世襲により国家元首となった。名のフォールフォレとされることもある。

経歴

1966年6月6日、沿岸州Afagnanに生まれる[1]フランスパリに留学経験があり、またジョージ・ワシントン大学MBAを取得するなど、テクノクラートとして国内では評判であった。ソコデ市の選挙区から選出された国会議員として、また父のニャシンベ・エヤデマ大統領の息子として、政界に太いパイプを持ち、2003年7月29日には設備・鉱業・電気通信相として入閣を果たす。

2005年2月5日、父が心臓発作で死去すると、トーゴ軍が共和国憲法の規定に反しフォール・ニャシンベの大統領就任を宣言[2]。同憲法では大統領死去の際、国会議長が大統領職を代行し、60日以内に大統領選を行うと定められている。当初、フォール・ニャシンベ大統領はニャシンベ・エヤデマが務めるはずだった2008年までの任期を全うすると見られていたが、アフリカ連合や国際社会から「憲法違反で認められない」と非難され、同年2月25日に辞任。議会のボンフォー・アッバス副議長が暫定大統領に就任した。

2005年4月24日の大統領選で与党「トーゴ人民連合」の候補として出馬し当選。5月4日に再び大統領に就任した。2010年には再選、2015年には三選[3]2020年大統領選挙英語版では得票率72.36%で4選された[4]

2022年9月28日故安倍晋三国葬儀出席後に迎賓館赤坂離宮にて岸田文雄内閣総理大臣(右)と

2022年9月22日、来たる27日に実施予定の故安倍晋三国葬儀にニャシンベ大統領がトーゴ代表として参列することが、日本国外務省により発表された[5][6]

2024年の憲法改正により、大統領が持っていた行政権は新設された閣僚評議会の議長がほぼ引き継ぐこととなり、同時に直接投票で選出されていた大統領は議会による選出となり、事実上の名誉職となった。ニャシンベは大統領の4期目任期が切れる2025年5月3日にヴィクトワール・トメガ・ドグベ首相に代わって新たに閣僚評議会議長に就任し、総選挙で勝ち続ける限り(大統領と違って再選回数制限を気にすることなく)従来の権限を保持できることとなった[7]

出典

  1. ^ Gnassingbé, Faure”. encyclopedia.com. 2021年6月16日閲覧。
  2. ^ 「対照的な民主化の歩み ベナンとトーゴ」p787 岩田拓夫(「朝倉世界地理講座 アフリカⅡ」所収) 池谷和信、佐藤廉也、武内進一編、朝倉書店、2008年4月
  3. ^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/togo/data.html 「トーゴ共和国」日本国外務省 2018年7月25日閲覧
  4. ^ “Présidentielle au Togo: Faure Gnassingbé réélu pour un 4ème mandat”. BBC News. BBC. (2020年2月24日). https://www.bbc.com/afrique/region-51608642 2020年2月25日閲覧。 
  5. ^ 故安倍晋三国葬儀への各国・地域・国際機関等からの参列 | 外務省
  6. ^ 「故安倍晋三国葬儀への参列:各国・地域・国際機関等の名称及び代表者名」(PDF)
  7. ^ “Togo: Faure Gnassingbé prête serment comme président du Conseil”. ラジオ・フランス・アンテルナショナル. (2025年5月5日). https://www.rfi.fr/fr/afrique/20250503-togo-faure-gnassingb%C3%A9-pr%C3%AAte-serment-comme-pr%C3%A9sident-du-conseil 2025年5月7日閲覧。 
公職
先代
ヴィクトワール・トメガ・ドグベ
(首相)
トーゴ共和国閣僚評議会議長
初代:2025年5月3日
現職
先代
ニャシンベ・エヤデマ
トーゴ共和国大統領
第4代:2005年2月5日2005年2月25日
2005年5月4日2025年5月3日
次代
ボンフォー・アッバス
(暫定)
先代
ボンフォー・アッバス
(暫定)
次代
ジャン=リュシアン・サヴィ・デ・トーヴ英語版
議会
先代
フォンバレ・ワタラ・ナチャバ英語版
トーゴ共和国国民議会議長
第10代:2005年2月5日2005年2月25日
次代
ボンフォー・アッバス
外交職
先代
エレン・ジョンソン・サーリーフ
リベリア
西アフリカ諸国経済共同体議長
第31代:2017年6月4日2018年7月31日
次代
ムハンマド・ブハリ
ナイジェリア




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