フェッテ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 06:34 UTC 版)
フェッテ・アン・トゥールナン・アン・ドゥオール Fouetté(フランス語発音: [fwɛte]、「鞭を打つ」の意)。フェッテという語自体は、軸脚を素早く回転させて身体と動脚の向きを変える動作を指す。例えば180度または90度のフェッテは、動脚を前に持ち上げて伸ばす動作を伴う(この動脚の動きが打たれる鞭の様子に似ていることからフェッテという)。軸脚をア・テールからドゥミ・ポワントまたはポワントに引き上げつつ内回り(アン・ドゥダン)に半回転して動脚をアラベスクに入れる。身体は動脚と反対方向、または客席方向を向く(この動作はトゥール・ジュテまたはワルツ・ターン(パ・ド・ヴァルス・アン・トゥールナン)の際にも見られる)。フェッテは脚または体の向きを変えるのにも使われ、たとえば、アン・ドゥオールに45度回ってアン・ファス・ア・ラ・スゴンドからエポーレ(・スゴンド)・アラベスク/クロワゼ・1番アラベスクまたはエファセ・ドゥヴァンに変化することができる。 フェッテは、フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナン(右の写真参照)の略語としても用いる。フェッテ・ターンは軸脚のプリエから入ってターンするものである。軸脚をドゥミ・ポワントまたはポワントに引き上げつつアン・ドゥオールに回り、動脚を前方に伸ばしてから横に「鞭を打つように」振って軸脚の膝にルティレすることで弾みを付けて1回転する。動脚を回転の終わり辺りでルティレから戻し、ここまでと同じ動きをすることでさらに続けて回転することができる。
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