フィクションにおける一反木綿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 13:05 UTC 版)
「一反木綿」の記事における「フィクションにおける一反木綿」の解説
一反木綿は古典の妖怪絵巻などによる妖怪画が確認されていないため、かつては比較的無名な妖怪だったが、水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』に登場してから一躍、名が知られることとなった。現在では同作での九州弁のトークと気のいい性格や、ユニークな飛行の姿などの理由で知名度も高く、人を襲うという本来の伝承とは裏腹に人気も高い。水木の出身地・鳥取県境港市の観光協会による「第1回妖怪人気投票」では1位に選ばれた。 なお水木の妖怪画では『鬼太郎』に登場するキャラクターのように、2つの目と2本の腕を持つ布の姿で描かれているため、同様に布に2つの目が描かれた妖怪画が一反木綿のイメージとして定着しているが、水木の妖怪画はあくまで創作であり、実際の伝承や前述の目撃談では目も腕もなく、単に布に似た飛行物体とされる。 『仮面ライダー響鬼』などの特撮ヒーロー作品では、本来の伝承を元にしつつ、外見や性格などに独自の味付けをされ、主人公たちの敵キャラクターとして登場している例もある。 鹿児島県の郷土史家・竹ノ井敏は、地元からも忘れられつつある民話を子供たちに覚えてもらうため、2007年より一反木綿の紙芝居を製作して活動を始めている。
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