ファリンドン駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/02/28 09:16 UTC 版)
ファリンドン駅 Farringdon station |
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セントラル・ロンドンの地図上でのファリンドン駅の位置
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所在地 | ファリンドン |
行政区 | イズリントン区 |
運営 | ロンドン地下鉄 |
駅構造 | 掘割駅 |
駅コード | ZFD |
ホーム数 | 4 |
バリアフリー | 対応 [1][2] |
ゾーン | 1 |
歴史 | |
1863年1月10日 | ファリンドン・ストリート駅として開業 |
1865年12月23日 | 移転 |
1922年1月26日 | ファリンドン・アンド・ハイ・ホルボーン駅に改名 |
1936年4月21日 | 現在の駅名に改名 |
1982年 | イギリス国鉄によって電化 |
1988年5月 | 開業(テムズリンク) |
その他 | |
外部リンク |
座標: 北緯51度31分12秒 西経0度06分19秒 / 北緯51.52度 西経0.1053度
ファリンドン駅 (ファリンドンえき、英語: Farringdon station) は、イギリスのロンドン都心部にある鉄道駅で、ロンドン地下鉄の駅およびナショナル・レールの列車が発着する駅である。
シティ・オブ・ロンドンのすぐ北、イズリントン区のクラーケンウェルにある。
この駅は世界初の地下鉄の最初の開業区間の東側の終点の駅として名高い。
概要
4面4線の掘割駅で、ロンドン地下鉄のホームとナショナル・レールのホームはそれぞれ相対式ホーム2面2線を有し、隣接している。
ロンドン地下鉄の駅はメトロポリタン線、ハマースミス&シティー線、サークル線が線路を共有しており、それぞれの列車が同じホームに発着する。
ナショナル・レールの列車が発着する駅はテムズリンク線に属し、列車はファースト・キャピタル・コネクトが運行している。北側から来るテムズリンクの線路はこの駅のすぐ南側で二手に分岐する。すなわち南方向に向かいシティー・テムズリンク駅を経由してブライトン方面へ進む線路と、南東方向に地下鉄に平行してムーアゲート駅まで伸びるムーアゲート支線の線路である。ほとんどの列車はシティ・テムズリンク駅方面へ向かい、ムーアゲート駅へはラッシュ時の一部列車のみ向かう。
ファリンドン駅はロンドン交通局のトラベルカード・ゾーン1にある。
歴史
この駅は1863年1月9日に、世界初の地下鉄路線であるメトロポリタン鉄道の初期区間の東の終点として開業した。この駅は最初の名称は「ファリンドン・ストリート (Farringdon Street) 」というもので、当時は現在の駅舎から少し離れた場所にあった。この路線はファリンドン駅からパディントン駅まで、4マイル (6km) の距離を走った。
1865年12月23日、メトロポリタン鉄道がムーアゲート駅へ延伸した際に駅の移動が行われた。
1922年1月26日、駅は「ファリンドン・アンド・ハイ・ホルボーン (Farringdon and High Holborn) 駅」へ改称し、1936年4月21日に現在の名称になった[3]。
ファリンドン駅からキングス・クロス駅までの路線は、1812年までは地表にあったが現在は暗渠化されているフリート川に沿って走る。駅舎は非常に珍しいことに、20世紀初頭のロンドン地下鉄の建築がよく残されており、駅舎はかつての標識(駅舎正面には「Farringdon and High Holborn」の名がある - トップ画像の駅舎上部を参照)および外壁に残された「小荷物取扱所 (Parcel Office) 」の標識などのメトロポリタン鉄道の本線会社のような野望の他の徴候 (other indications of the Metropolitan Railway's ambitions to be like the main line companies) を未だ有する。
将来の計画
この駅はラッシュ時には非常に混雑し、抜本的な拡張が必要とされている。「テムズリンク2000計画 (Thameslink 2000 project) 」の一部として数年をかけて駅の旅客収容能力を増やす計画があったが、まだ結実に至ってはいない。もし、計画されているクロスレール1号線 (Crossrail line 1) がここまで来た際には、本質的な改良工事が必要となるだろう。
クロスレール1計画 (Crossrail 1 project) が進展した際には、この駅はロンドン都心部でも最も重要な交通乗換駅のひとつとなるだろう。現在の計画によれば、クロスレールの駅はファリンドン・ロード (Farringdon Road) とチャーターハウス・スクエアの間、既存のチケット・ホールの南に置かれる。ファリンドン駅のチケット・ホール (The Farringdon ticket hall) はファリンドン・ロードとカウクロス・ストリート (Cowcross Street)の交差点に位置する。この現在のおよび新しい駅の間のこのエリアは歩行者通路化 (pedestrianised) が計画されている。さらに遠くのチケット・ホールがバービカン駅の追加的な乗換を提供するためにおかれる予定である[4]。
クロスレール建設の権限はまだ議決されていないが、2008年には立法されると見込まれている。完成は2017年以降と見込まれている[5]。
二重の電源供給
ファリンドン駅はまたファースト・キャピタル・コネクトの運行する列車はホームに停車している間に、ロンドンの北側で使用されている交流2万5千ボルト架空電車線方式と南側で使用されている750ボルト直流第三軌条方式との切り替えを行う(ムーアゲートに向かう列車は交流2万5千ボルトを使用し続ける)点で注目に値する。
ロンドン地下鉄の列車は直流630ボルト第四軌条方式を使用する。
近隣の名所
隣の駅
現在
- ロンドン交通局
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ロンドン地下鉄
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■サークル線
- キングス・クロス・セント・パンクラス駅 - ファリンドン駅 - バービカン駅
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■ハマースミス&シティー線
- キングス・クロス・セント・パンクラス駅 - ファリンドン駅 - バービカン駅
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■メトロポリタン線
- キングス・クロス・セント・パンクラス駅 - ファリンドン駅 - バービカン駅
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■サークル線
- ナショナル・レール
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■テムズリンク
- セント・パンクラス駅 - ファリンドン駅 - シティー・テムズリンク駅
将来
- クロスレール
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■クロスレール
- トテナム・コート・ロード駅 - ファリンドン駅 - リバプール・ストリート駅
ギャラリー
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地下鉄ホームのラウンデル。
参照
- ^ “Step free Tube Guide”. ロンドン交通局. 2015年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月28日閲覧。
- ^ “London and South East”. ナショナル・レール (2006年9月). 2009年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月28日閲覧。
- ^ Rose, Douglas (1999). The London Underground: A diagrammatic history. Capital Transport Publishing. ISBN 1854142194.
- ^ Crossrail (PDF) - Farringdon. 2006年10月28日
- ^ Crossrail website 2007年12月9日閲覧。
外部リンク
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固有名詞の分類
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