ビーツ・エレクトロニクスとは? わかりやすく解説

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Beats Electronics

読み方:ビーツエレクトロニクス

Beats Electronicsとは、オーディオ機器製造販売などを手がける企業である。同社製品ブランドBeats by Dre」、および、同製品搭載される独自の高音質技術Beats Audio」でも知られる

Beats Electronicsによる「Beats by Dre」と「Beats Audioブランドは、まとめてBeats」と略記される場合がしばしばある。

Beats Electronicsは2010年HTC傘下企業となった後、2012年HTC傘下離脱している。2014年5月AppleがBeats Electronicsの買収向けて交渉乗り出しているとの噂が報じられ、翌5月AppleがBeats Electronicsの買収正式に発表した


ビーツ・エレクトロニクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/21 04:04 UTC 版)

ビーツ・エレクトロニクス
Beats Electronics LLC
種類 LLC
本社所在地 アメリカ合衆国
カリフォルニア州
設立 2008年
業種 電気機器
法人番号 6010003018446
代表者 ジミー・アイオヴィン英語版 (CEO)
主要株主 Apple (100%)
関係する人物 ドクター・ドレー
外部リンク 公式ウェブサイト
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ビーツ・エレクトロニクス: Beats Electronics LLC)もしくはBeats by Dr. Dreは、アメリカオーディオ機器ブランドAppleの完全子会社。

概要

本社はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンタ・モニカ。従業員は300名で、2013年の総売り上げは15億ドル。 会社を設立したのは音楽プロデューサーラッパードクター・ドレーと、インタースコープ・レコードの創業者であるジミー・アイオヴィン英語版。さらにトレント・レズナーが、チーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めている。

一時期は、台湾スマートフォンメーカーであるHTCが大半の株券を持っていたが、2012年に出資比率を25%に低減し2013年に残りの株式を売却した。同時にカーライル・グループは、少数株主としてHTCに替わった[1]

ビーツの製品は、ヘッドフォンスピーカーのブランドになっており、ブランド名は『Beats by Dr. Dre』(ビーツ・バイ・ドクター・ドレー)である。特にヘッドフォンは世界的に有名であり、アスリートミュージシャンなどを中心に愛用者は数多く存在する。また、音質としては低音英語版を強調している。

2008年から2012年までは、モンスターケーブルがすべてのビーツ製品のデザイナーを務めた。その後はビーツ・エレクトロニクス内部で生産している。また、自社製品に使用するため他の企業のオーディオ技術のライセンスを取得し、オンライン音楽ストリーミングサービス「Beats Music」を2014年に開始した。2014年5月28日にAppleは、2014年末までに、現金と株式の合計30億ドル(約3,000億円)でビーツを買収した[2]。その後、「Beats Music」はAppleによって改良が施され、現在の「Apple Music」の原型となった。また、買収の際にドレ―とアイオヴィンはAppleに従業員として迎えられているが、わずか4年で解雇されている[3]

沿革

2000年代

2010年代

  • 2010年
    • 米国のNBA選手レブロン・ジェームズが製作に参加した製品PowerBeatsをリリース。
    • HeartBeatsを改良した製品、HeartBeats 2.0をリリース。
    • 最初のスピーカー製品Beats Boxを発売。
  • 2011年
  • 2012年
    • ビーツ・エレクトロニクスとモンスター・ケーブルの契約が終了。
    • Beats Executiveがリリース。
    • urBeatsが発売。
  • 2013年
    • Beats Pillがリリース。
    • Beats TourとBeats Studioの改良モデル、Tour 2.0とStudio 2.0がリリース。
    • Beats Studioの無線型、Beats Studio Wirelessが発売。
    • Beats Pill XLが発売。
    • Beats Pillの改良モデル、Pill 2.0がリリース。
  • 2014年
    • Beats Solo HDの改良モデル、Beats Solo2がリリース。
    • 最初のワイヤレスイヤホン製品、PowerBeats2 Wirelessをリリース。
    • AppleがBeatsを30億ドル(約3,000億円)で買収[4]
    • Beats Solo2の無線型、Beats Solo2 Wirelessをリリース。
  • 2015年
    • PowerBeats2 Wirelessの有線型、PowerBeats2をリリース。
    • Beats Mixrが生産終了、および販売終了。
  • 2016年
    • Beats Solo2 Wirelessの改良モデル、Beats Solo3 Wirelessがリリース。
    • PowerBeats2 Wirelessの改良モデル、Beats PowerBeats3 Wirelessがリリース。
    • DJ向けモデルのBeats Mixrをベースモデルとした、有線型のBeats EPがリリース。
  • 2017年
    • Beats Xがリリース。
    • Beats Studio3 Wirelessがリリース。
  • 2018年
    • urBeats3がリリース。
  • 2019年
    • PowerBeats Proが発売。
    • Beats Solo Proが発売。

2020年代

  • 2020年
    • Beats Flexがリリース。
  • 2021年
    • Beats Studio Budsが発売。
    • Beats Fit Proが米国で11月1日に先行発売し、その後12月7日に中国で発売。
  • 2022年
    • Beats Fit Proがヨーロッパやカナダなど世界各国で1月24日に発売、1月28日に日本でも発売[5]
  • 2023年
    • Beats Fit Proのコーラルピンク、ボルトイエロー、タイダルブルーの3色が発売[6]
    • Beats Studio Buds +が発売。
    • Beats Studio Proが発売[7]

脚注

  1. ^ Dr Dre Beats valued at more than $1bn following Carlyle deal”. The Guardian. 2014年5月9日閲覧。
  2. ^ “Tech giant Apple buys music service Beats for $3bn”. Business Sun. http://www.businesssun.com/index.php/sid/222402447/scat/3a8a80d6f705f8cc/ht/Tech-giant-Apple-buys-music-service-Beats-for-3bn 2014年5月28日閲覧。  {{cite news}}: |publisher=では太字とイタリック体は使えません。 (説明)
  3. ^ Appleが3,600億円で買収したBeatsの「3つの魅力」とは? | Page 2 of 2”. AppBank (2022年5月6日). 2024年10月21日閲覧。
  4. ^ Apple、Beats MusicとBeats Electronicsを買収”. Apple Newsroom (日本). 2022年2月3日閲覧。
  5. ^ 空間オーディオ対応の完全ワイヤレス「Beats Fit Pro」1月28日発売、24,800円”. マイナビニュース (2022年1月11日). 2023年3月10日閲覧。
  6. ^ ワイヤレスイヤフォン「Beats Fit Pro」に3色追加 2月24日から販売”. ITmedia (2023年2月22日). 2023年3月10日閲覧。
  7. ^ BeatsからBeats Studio Proが発売。” (2023年7月19日). 2023年8月27日閲覧。

関連項目

外部リンク



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