ビタミンとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 07:43 UTC 版)
ヘテロ型桿状乳酸菌(21株を実験対象)は例外なくB1、ニコチン酸(=ナイアシン(B3))(またはニコチン酸アミド)およびパントテン酸(B5)を必須生長素として要求し、そのうちDL-乳酸を生産する13株はL. brevis 1株を除く他の12株がB2を要求しないのに対し、L-乳酸を生産する8株はすべてB2を要求した。 ビフィズス菌は、パントテン酸(B5)をそのまま利用できずパンテチンを必要とし、また、リボフラビン(B2)を必要とするとされる。ビフィズス菌(B. infantis、B. breve、B. bifidum、B. longum及びB. adolescentisのすべて)で菌体内にビタミンB1、B2、B6、B12、C、ニコチン酸(B3)、葉酸(B9)及びビオチン(B7)を蓄積し、菌体外にはビタミンB6、B12及び葉酸を産生した。ヒト(成人)の腸内の平均量のビフィズス菌の推定ビタミン産生量はビタミンB2、B6、B12、Cおよび葉酸で所要量の14-38%を占め無視できない割合と考えられる。ただし、このうちビタミンB12については、内因子と結びついたビタミンB12が吸収される回腸の部位からさらに遠位の大腸でビタミンB12が産生されているので、ヒトは大腸で作られたビタミンB12を十分に吸収することができない。
※この「ビタミンとの関係」の解説は、「乳酸菌」の解説の一部です。
「ビタミンとの関係」を含む「乳酸菌」の記事については、「乳酸菌」の概要を参照ください。
- ビタミンとの関係のページへのリンク