ヒメナミキとは? わかりやすく解説

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姫浪来

読み方:ヒメナミキ(himenamiki)

シソ科多年草

学名 Scutellaria dependens


ヒメナミキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/06 07:56 UTC 版)

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ヒメナミキ
福島県会津地方 2017年7月
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : シソ類 Lamiids
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
亜科 : タツナミソウ亜科 Scutellarioideae
: タツナミソウ属 Scutellaria
: ヒメナミキ S. dependens
学名
Scutellaria dependens Maxim.[1]
シノニム
和名
ヒメナミキ(姫浪来)[3][4]

ヒメナミキ(姫浪来、学名Scutellaria dependens)は、シソ科タツナミソウ属多年草[3][4][5]

特徴

植物体は繊細で、ほとんどが無毛。地下茎は白く細長い匐枝状になる。には稜があり、直立して高さは10-60cmになり、上部でわずかに分枝する。は小型で対生し、葉柄は長さ1-3mmになる。葉身は三角状披針形または三角状卵形で、長さ1-2cm、幅6-10mmになり、先は細くとがって先端は鈍頭、縁には1-3対の低い鋸歯があり、基部は浅い心形となる。葉質は薄くやわらかく、縁と表面の葉脈上に微毛が生える[3][4][5]

花期は6-9月。は節ごとに2個ずつ一方向に偏ってつき、上部の葉腋に左右1個ずつつく。花は白色または紅紫色を帯び、基部は上向きに曲がる。は鐘形で、上部に半円状をした突起状の付属物があり、果時の長さは2.5-3mmある。花冠は長さ6-7mmの唇形で、上唇はかぶと状になり、下唇は上唇の約2倍の長さになって、下唇の内部に淡紫色の斑点がある。雄蕊は4個あって、うち2個が長い。雌蕊は1個あり、花柱の先は2裂する。果実は長さ約0.7mmの分果で、4個あり、微細点がある先がとがった小突起があり、宿存性の萼に包まれる[3][4][5]

分布と生育環境

日本では、北海道、本州、九州(種子島以北)に分布し、湿った草地、湿地に生育する[3][5]。国外では、朝鮮半島中国大陸(東北部、北部)、ウスリーアムールモンゴル、東シベリアに分布する[5]

名前の由来

和名ヒメナミキは、「姫浪来」の意で、同属のナミキソウに似て小型なので「姫」をつけた[3]

種小名 dependens は、「下垂した」「吊下った」の意味[3]

ギャラリー

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ヒメナミキ 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d e Scutellaria dependens, The Plant List.
  3. ^ a b c d e f g 『新牧野日本植物圖鑑』p.639, p.1324
  4. ^ a b c d 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.419
  5. ^ a b c d e 『改訂新版 日本の野生植物 5』pp.116-117

参考文献



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