パッケージ構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 16:51 UTC 版)
「Office Open XML ファイルフォーマット」の記事における「パッケージ構造」の解説
Office Open XML は Open Packaging Convention 形式、すなわちXML とその他のファイル、ファイル間の関連性についての記述を格納した ZIP ファイル のパッケージである。ドキュメントのタイプにより、パッケージの内部ディレクトリの構造と名前は異なっている。アプリケーションはリレーションシップファイルにより個々のセクション(ファイル)間の場所を記述し、メタデータ、具体的にはMIMEタイプ等が付随する。 基本的なパッケージでは、[Content_Types].xml というXMLファイルをルートに配置し、3つのディレクトリ: _rels, docProps, および文書タイプ独自のディレクトリ(例えばWordの.docx ワードプロセッシングパッケージの場合は word ディレクトリ)が付随する。word ディレクトリにはdocument.xml ファイルがドキュメントのコアとして存在する。 [Content_Types].xml このファイルは MIME タイプ情報を保持する。一部のファイルの拡張子についてはデフォルトを用い、一部については IRIに基づいてオーバーライドする。 _rels このディレクトリにはパッケージ内のファイルのリレーションシップ(対応関係情報)を格納する。あるファイルのリレーションシップを見るには、当該ファイルの同階層_rels ディレクトリを見ると 元のファイル名に.rels という拡張子を付けたファイルが見つかる。例えば、もしContent_Types.xmlというファイルのリレーションシップを見るには、_rels ディレクトリの[Content_Types].xml.rels ファイルを見るとよい。 _rels/.rels このファイルにはパッケージのリレーションシップが格納されている。アプリケーションはこのファイルを最初に参照する。テキストエディタで開くと、各リレーションシップ情報のアウトラインを見ることができる。最小構成のdocument.xmlのみを含む単純なドキュメントの場合、記載されるリレーションシップはメタデータとdocument.xml のみである。 docProps/core.xml このファイルにはOffice Open XML ドキュメント全種のコアのプロパティ情報が含まれる。 word/document.xml このファイルは全てのWord形式ドキュメントの本体である。
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