バルブ

大車林

バルブ

英語 valve

レシプロエンジンにおいて、吸排気を行わせるために用いる燃焼室壁面近くでポートを開閉する部品。4ストロークエンジンにおいては、ポペット状(マッシュルーム形)の吸排気バルブにより、新気をシリンダー中に封じ込ませ、また排気はバルブが開くことにより排出される。このバルブはカムシャフトで駆動されるが、閉じる方向への力はスプリングによる。吸排気通路を内蔵した円筒状のバルブを、エンジン回転に同期させるピストン状のスリーブバルブやロータリー式のバルブが考案されているが、まだ実用化されていない。2ストロークエンジンにおいては、ピストン自身がスリーブバルブの機能を兼ね備え、排気と掃気を行う。また、高性能2ストロークエンジンでは、リードバルフや、一部を切り欠いたディスクバルブを回転させる方式もある。

参照 ポペットバルブ

バルブ(タイヤ)

英語 valve

タイヤに空気を入れたり出したり、また充填した空気圧を保つ機構をいう。チューブに取り付けられるバルブと、チューブレスタイヤのリムに取り付けられるリムバルブがある。バルブはバルブステム、バルブコア、リムへの取付け用のボルト、ナット、バルブキャップで構成されている。バルブコアはバルブステムに装着され、小さなばねと空気圧でバルブステムに押し付けられて、空気をシールする。空気を入れたり抜いたりする場合は、バルブコアを押し込んで行う。バルブコアはムシとも呼ばれる。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。