バラール島への避難・ウルモの伝言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/06 01:44 UTC 版)
「キーアダン」の記事における「バラール島への避難・ウルモの伝言」の解説
471年。エルフと人間、ドワーフからなるマイズロスの連合によるモルゴスへの挑戦は退けられ、ヒスルムはモルゴスの領地となった(涙尽きざる合戦)。翌年にモルゴス軍はヒスルムを越えてファラスを攻め落とし、キーアダンの民の大半は失われた。キーアダンはギル=ガラドを含む生存者とともに逃れ、バラール島に避難所をつくるとともに、シリオンの河口にも足場を築いた。これを知るとゴンドリンのトゥアゴンはキーアダンに使者を送り、速い船を七隻造るよう依頼した。トゥアゴンの使者たちはヴァラールの助力を求めてバラール島から西方へと船出したが、六隻の消息は途絶えた。アングロドの民ゲルミアとアルミナスはダゴール・ブラゴルラハでドルソニオンを追われると、シリオンの河口のキーアダンの元へ身を寄せた。このころウルモがキーアダンのもとを訪れ、ナルゴスロンドへの警告を託した。キーアダンはゲルミアとアルミナスを使者として選び、ドレンギストの入江へと船で運んだ。二人の使者はナルゴスロンドへの道中にドル=ローミンへと入り、ハドル家のトゥオルに道を教えた。トゥオルが二人に知らされた道を通りヴィンヤマールについたころ、トゥアゴンが送った使者の最後の一隻は、ヴァリノールの探索をあきらめて中つ国へ戻ろうと試み、ネヴラストの沖で沈んだ。このときウルモは使者の一人ヴォロンウェを救った。495年にヴォロンウェはヴィンヤマールの岸に打ち上げられ、そこで出会ったトゥオルをゴンドリンへと導いた。ヴォロンウェの母はネヴラストのノルドールと結ばれたファラスリムであり、キーアダンの親族だった。
※この「バラール島への避難・ウルモの伝言」の解説は、「キーアダン」の解説の一部です。
「バラール島への避難・ウルモの伝言」を含む「キーアダン」の記事については、「キーアダン」の概要を参照ください。
- バラール島への避難・ウルモの伝言のページへのリンク