バライロガモとは? わかりやすく解説

薔薇色鴨

読み方:バライロガモ(barairogamo)

ガンカモ科

学名 Rhodonessa caryophyllacea


バライロガモ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 14:16 UTC 版)

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バライロガモ
バライロガモ Rhodonessa caryophyllacea
保全状況評価[a 1][a 2]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: バライロガモ属 Rhodonessa
: バライロガモ
R. caryophyllacea
学名
Rhodonessa caryophyllacea
(Latham, 1790)
和名
バライロガモ
英名
Pink-headed duck

バライロガモ (薔薇色鴨、Rhodonessa caryophyllacea)は、カモ目カモ科バライロガモ属に分類される鳥類。本種のみでバライロガモ属を形成する。

分布

インド北東部、ネパール中部、ミャンマー[1][2][3]

形態

全長62センチメートル[2]。翼長オス25-28.2センチメートル、メス25-26センチメートル[3]

虹彩は橙色[3]。後肢は暗赤色[2]

オスは後頭がやや隆起する[2][3]。頭部から後頸にかけての羽衣が淡赤紫色やピンク色で[3]、全身の羽衣は黒い[3]。次列風切の光沢(翼鏡)は橙がかったピンク色[3]。風切羽の外縁(羽縁)は淡赤色[2]

生態

森林内にある湿性草原や湿原湖沼の周辺などに生息する[1][2]。数羽からなる小規模な群れを形成して生活する[3]。樹上に止まったり、潜水することはない[1][2][3]

食性は植物食で、ウキクサ科の植物などを食べる[2]

繁殖形態は卵生。丈が高い茂みの中に巣を作り、5-10個の卵を産む[1][3]

人間との関係

開発による生息地の破壊、乱獲などにより生息数は激減している[1][2]。インドでは1935年以降発見例がなく[1]、ネパールでも19世紀に絶滅したと考えられている[2]。ミャンマーでは1970年代に不確実な発見例があるものの、絶滅した可能性が高い[2]

参考文献

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f 今泉忠明 『絶滅野生動物の事典 4版』、東京堂出版、2003年、183-184頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、169頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、69頁。

関連項目

外部リンク

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2009. Rhodonessa caryophyllacea. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.



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