ハマースタインによる指導
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 14:45 UTC 版)
「スティーヴン・ソンドハイム」の記事における「ハマースタインによる指導」の解説
両親が離婚した10歳の頃、作詞家で脚本家のオスカー・ハマースタイン2世の息子ジェイムズ・ハマースタインと友達になった。オスカー・ハマースタイン2世はソンドハイムの代理父となり、深く影響を与えミュージカルへの愛を深めた。ロジャース&ハマースタインの『南太平洋』開幕日、ソンドハイムはのちに自分の作品の多くを演出することとなるハロルド・プリンスと出会った。ジョージ・スクールで製作したコミック・ミュージカル『By George 』は友人たちに好評で、脚本家としての自信が湧いた。ソンドハイムはハマースタインに作者名を伏せて評価を頼んだところ、ハマースタインは最悪の作品だと語った。ハマースタインは「なぜ最悪の作品か教えよう」と言ってその後長時間にわたり説明を行なった。のちにソンドハイムは「その午後、ほかの人たちが脚本やミュージカルについて一生かけて学ぶ以上のことを学んだ」と語った。 ハマースタインはソンドハイムにミュージカル製作の指針を示し、ミュージカル4作品を執筆させた: 好きな戯曲をもとにする:『All That Glitters 』となった。 好きだが欠点のある戯曲をもとにする:マクスウェル・アンダーソンの『High Tor 』を選んだ。 まだ戯曲化されていない小説または短編をもとにする:『メアリー・ポピンズ』の『わるい火曜日』を選んだ。(シャーマン兄弟作詞・作曲の映画『メリー・ポピンズ』、ミュージカル『メリー・ポピンズ』とは無関係) オリジナル:『Climb High 』となった。 どれもプロの作品として上演されることはなかった。『High Tor 』は権利保持者が上演権を渡さず、『メアリー・ポピンズ』は未完であり一度も上演されていない。
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