ハッサン・ソービル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/07/31 01:31 UTC 版)
ハッサン・ソービル（ディベヒ語: ހަސަން ސޯބިރު ハサン・ソービル、英語: Hassan Sobir、1951年8月5日 - 2025年7月28日）は、モルディブの政治家、官僚、大使、高等弁務官。マレ出身[1]。2022年より、東京常駐の駐日大使兼在大韓民国大使を務めた[2][3][4]。
ソービルは38年以上にわたって官僚を務め、特に観光部門と漁業農業部門で大きな功績を残した[5]。
経歴
1978年、留学先のインドで商学士（BComm）を取得[1]。
1978年から1981年にかけて国家計画局（現・国家計画・住宅・インフラ省）で統計業務に従事し、1981年には局長補佐に昇進[1]。
1981年に日本のアジア太平洋統計研修所（SIAP）で、1984年にオーストラリアの国際研修所（ITI）で、1986年にアメリカ合衆国労働省（DOL）で統計分析や経営管理を修了[1]。
1991年から1993年にかけて計画・環境省（現・環境・気候変動・技術省）副大臣[1]。
1993年から1998年にかけて漁業・農業大臣（現在の漁業・海洋資源・農業大臣に相当）[1]。
1998年から2004年にかけて観光大臣[1]。うち1999年以降は、アリフ・アリフ環礁（北アリ環礁）選出の国民議会（マジュリス）議員でもあった[6]。
2004年10月24日、在英国高等弁務官を拝命。2005年2月22日、エリザベス2世女王に信任状を捧呈。2007年9月26日、在英国高等弁務官を離任[7]。
2007年11月29日から2008年11月24日にかけて、常駐初代の在シンガポール高等弁務官[8]。
2011年から2013年にかけて、クアラルンプールのヘルプ大学ホスピタリティ・観光学部上級講師[6]。
2019年3月5日、在ベルギー大使兼在欧州連合（EU）大使を拝命[9]。同年6月11日、フィリップ国王に信任状を捧呈[10]。
同年11月28日、非常駐の在オランダ大使としてウィレム＝アレクサンダー国王に信任状を捧呈[11]。2020年10月5日、非常駐の在ルクセンブルク大使としてアンリ大公に信任状を捧呈[12]。
2022年5月30日、駐日大使を拝命[2]。同年6月20日、非常駐の在大韓民国大使を拝命[3][4]。同年6月21日、次期駐日大使として東京に着任[6]。同年9月7日、皇居で信任状を捧呈し、駐日大使として正式に就任した[13]。
2022年9月27日、東京で故安倍晋三国葬儀が執り行われ、アブドッラ・シャーヒド外務大臣、アハメド・カリール外務担当国務大臣及びモハマド・アミートゥ・アハメド・マニック副大使と共に参列した[14]。
2022年12月24日、モハマド・アミートゥ・アハメド・マニック副大使と共に日本貿易振興機構（JETRO）主催の「一村一品マーケット」を視察訪問した[15]。
2023年7年20日、非常駐の在大韓民国大使として尹錫悦大統領に信任状を捧呈[16][17]。
2025年7月28日の朝、駐日大使在任中、フルマーレの病院で死去した。死去の前日には同国の最高勲章のOrder of Izzuddinを受章し（本人は治療のため未出席）、死後は3日間の半旗掲揚が決められた[5]。
出典
- ^ a b c d e f g NEW PERMANENT REPRESENTATIVE OF MALDIVES PRESENTS CREDENTIALS TO DIRECTOR-GENERAL OF UNOG | UN GENEVA
- ^ a b The President appoints two ambassadors to Japan, Belgium and the EU - The President's Office
- ^ a b ނޮން ރެޒިޑެންޓް ސަފީރު ކަމަށް ދެ ބޭފުޅަކަށް ރުހުން ދީފި | އަވަސް
- ^ a b Committee approves appointment of two non-resident ambassadors | Avas
- ^ a b “Hassan Sobir, Who Helped Transform Maldives’ Key Sectors, Dies; President Muizzu Calls It a ‘Profound Loss’”. PSM News (2025年7月28日). 2025年7月29日閲覧。
- ^ a b c 駐日モルディブ大使館による略歴
- ^ Former High Commissioners | High Commission of the Maldives in London
- ^ Former High Commissioners - High Commission of The Republic of Maldives in Singapore
- ^ Hassan Sobir appointed Ambassador to Belgium, EU - The Edition
- ^ The Maldives Embassy - Maldives-Belgium Relations
- ^ Ambassador of Maldives to the Kingdom of Netherlands, Hassan Sobir presents his Letters of Credence to His Majesty King Willem-Alexander - GOV.MV
- ^ The Maldives Embassy - Press Releases - Ambassador of Maldives, H.E. Mr. Hassan Sobir presents his Letters of Credence to His Royal Highness the Grand Duke of Luxembourg
- ^ 駐日モルディブ大使の信任状捧呈 | 外務省
- ^ Maldives in Japan on Twitter: "Foreign Minister @abdulla_shahid, Amb. Sobir & SM Khaleel today attended the State Funeral for former Prime Minister of Japan, Abe Shinzo. Late PM Abe Shinzo is Japan’s longest-serving Prime Minister, a respected global statesman and advocate for democratic values & diplomacy. https://t.co/ToXqWs66Da" / Twitter
- ^ 開発途上国「一村一品」キャンペーンについて | ジェトロ
- ^ The New Non-Resident Ambassador of Maldives to the Republic of Korea presents his Letter of Credence to the President of the Republic of Korea - GOV.MV
- ^ The New Non-Resident Ambassador of Maldives to the Republic of Korea presents his Letter of Credence to the President of the Republic of Korea | Embassy of the Republic of Maldives in Japan
外部リンク
- 駐日モルディブ大使館による略歴
- 駐日モルディブ大使館による略歴
- 友好的な絆が将来の発展を後押しする (Friendly ties drive future progress) - 2023年7月26日
- 気候問題に対する強いコミットメント (Strong commitment on climate issues) - 2022年7月26日
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|---|---|
| 臨時代理大使 |
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| 特命全権大使 |
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 カテゴリ |
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| 公職 | ||
|---|---|---|
| 先代 アハメド・カリール（東京常駐） |
 在大韓民国モルディブ大使  2023年 - 2025年 |
次代 （未定） |
| 先代 アハメド・シアーン（ロンドン常駐） |
在ベルギーモルディブ大使  2019年 - 2022年 |
次代 （未定） |
| 先代 アハメド・シアーン（ロンドン常駐） |
在オランダモルディブ大使  2019年 - |
次代 （現職） |
| 先代 アハメド・シアーン（ロンドン常駐） |
在ルクセンブルクモルディブ大使  2020年 - |
次代 （現職） |
| 先代 イブラーヒム・シャヒード・ザキー（マレ常駐） |
在シンガポールモルディブ高等弁務官  2007年 - 2008年 |
次代 モハメド・カリール |
| 先代 アハメド・ザキー |
在英国モルディブ高等弁務官  2004年 - 2007年 |
次代 モハメド・アーシム |
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