ノーワインドアップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 07:52 UTC 版)
ノーワインドアップは、正規に規定されていない、あくまで通称として用いられる投球姿勢でありほとんどの動作がワインドアップと共通である。上記のワインドアップの投球動作2にて、両腕を振り被らず胸の前に構えたまま動作を進める場合にノーワインドアップと呼称される。ノーワインドアップは和製英語であり、日本でのみ使われる言葉である。海外では腕の振り被り動作の有無に関わらず、ステップする側の足を一度引いてから投げるフォームはすべてワインドアップと呼ばれる。 ワインドアップに比べ動きに制限があることから、反動が付かない分球速が出にくい反面、重心がぶれにくくなるため制球がしやすいとされる。また、VTRによる解析・研究が活発になってからは手元を見せないという特徴が注目され、打者に球種を識別させずに投球できるという点もメリットとされている。しかし、球速についてはプロレベルでは大差ないという意見もあり、近年ではプロ野球選手の多くがこちらを選ぶようになっている。プロ入り後にワインドアップからノーワインドアップにフォーム改造する選手もおり、特に津田恒美やドン・ラーセンは改造が成功し好成績を挙げた好例である(高校生時代投手であった王貞治もラーセンを参考にフォーム改造している)。
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