ヌミドテリウム科とは? わかりやすく解説

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ヌミドテリウム科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/12/14 01:57 UTC 版)

ヌミドテリウム科
生息年代: 58.70–46.00 Ma
Є
O
S
D
C
P
T
J
K
Pg
N
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
約5,870万- 約4,600万年前
新生代古第三紀暁新世中期〈サネティアン初頭〉- 始新世中期〈ルテシアン〉)
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
下綱 : 真獣下綱 Eutheria
上目 : アフリカ獣上目 Afrotheria
階級なし : (未整理[1]近蹄類
Paenungulata
: 長鼻目(ゾウ目) Proboscidea
階級なし : (未整理)真長鼻類 Euproboscidea
: ヌミドテリウム科 Numidotheriidae
学名
familia Numidotheriidae
Shoshani et Tassy, 1992
タイプ属
ヌミドテリウム
Numidotherium
和名
ヌミドテリウム科
下位分類群(

ヌミドテリウム科familia Numidotheriidae)は、約5,870万- 約4,600万年前(新生代古第三紀暁新世中期〈サネティアン初頭〉- 始新世中期〈ルテシアン〉)の北アフリカ[2]に生息していた、きわめて原始的な特徴を持つゾウの一分類群(タクソン)

狭義で言う場合の「ゾウ」、すなわち真長鼻類(Euproboscidea)として、現在知られている限りで最古のグループである。 同時に、の最初期の1であるフォスファテリウムは、全ての長鼻目のなかで最古とされる。

ヌミドテリウムダオウイテリウム、フォスファテリウムの3属で構成される。

目次

化石

化石は、模式属であるヌミドテリウムは始新世の中期層から、ダオウイテリウムは同じ世の初期層から、そして、これらに先行するフォスファテリウムは暁新世の中期層から発見されている。 特にヌミドテリウムは、ほぼ完全な骨格化石がアルジェリアよりもたらされている。

特徴

本科の動物はいずれも非常に小さく、最初期のフォスファテリウムなどは体長わずかに60cm程度とイヌ並みである。 ヌミドテリウムにしても体長1mほどでしかない。 しかし、当時の北アフリカにあって彼らは、現生のカバと類似するニッチ(生態的地位)を獲得していたと見られている。 つまり、水草を主食に湿潤な環境で暮らす水陸両生の哺乳類としての推測である。 彼らのニッチは、始新世も後期になって現れるモエリテリウム科(メリテリウム科。Moeritheriidae)とおおよそ同じであったと思われる(ただし、モエリテリウム科の進化経緯の先に現生のゾウ類につながる系統は無い)。

脚注

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  1. ^ 分類学上、現在のところ未整理の階級。階級未定の分類群。以下同様。
  2. ^ 生息地域の詳細:当時は孤立した大陸であったところのアフロアラビア(アフリカ大陸+アラビア半島地域)、その北アフリカ地域。

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