ニットソーの定義のあいまい性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/17 11:22 UTC 版)
「ニットソー」の記事における「ニットソーの定義のあいまい性」の解説
ニットソーは、その定義と利用シーンがいまだ混沌としている。 ニットソーは、特定の製造方法の衣料というより、カット・アンド・ソーンタイプのニットウェアで、どこまでフルファッションド・ニットウェアに似た、「ニット的(おしゃれ?)」な外見・デザイン性が出せているか、という視点でみることもできる。 横編み生地を使用したり、ガーメント・レングス編成の編地を利用するのは、あくまで、その達成手段と考えられる。 流し編み生地のカットソーであっても、一見、「ニット的」にすることができる。たとえば、裾リブや袖口・ポケット・衿などをリンキング処理すると、「いかにもカットソー」的な外観はなくなる。(ただし、その分、カットソーの量産性や低コストのメリットも幾分かは損なわれる。) また、カットソーの生地として、ニット的な風合いの流し編み生地(たとえば、比較的ローゲージのニットでざっくりした感じのものや、ウール混紡素材のやや厚手のもの、モックロディ・インターシャ・ジャガード・編み柄などを用いて変化をもたせたもの)を利用した場合も同様である。 このように、ニットソーという用語自体は、あいまいではあるが、一方、その背景となる流れは強くて深い。 丸編みカットソーから流し編み全般のカットソーに広がってきた市場開拓の流れが、さらに、カット・アンド・ソーンのニットウェア全般へと拡大しつつある。これらの衣服のファッション性の魅力が高まり、アイテムの範囲を広げ、市場での存在感を高めている、ともみなせる。
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