ナンブシシバナヘビとは? わかりやすく解説

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ナンブシシバナヘビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 14:49 UTC 版)

ナンブシシバナヘビ
ナンブシシバナヘビ Heterodon simus
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
: ナミヘビ科 Colubridae
: シシバナヘビ属 Heterodon
: ナンブシシバナヘビ
H. simus
学名
Heterodon simus
(Linnaeus, 1766)[1]
シノニム

Coluber simus Linnaeus, 1766[2]

和名
ナンブシシバナヘビ[3]
英名
Southern hognose snake[1]

ナンブシシバナヘビHeterodon simus)は、有鱗目ナミヘビ科シシバナヘビ属に分類されるヘビ

分布

アメリカ合衆国[4]アラバマ州サウスカロライナ州ジョージア州ノースカロライナ州南東部、フロリダ州北部、ミシシッピ州南部)[5]固有種

模式標本の産地(模式産地)はチャールストン周辺(サウスカロライナ州)[5]

形態

最大全長61センチメートル[6]。シシバナヘビ属最小種[5]。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は25[5](稀に27)。総排出口までの腹面にある幅の広い鱗の数(腹板数)は115-134[5]。腹面の総排出口から後部の鱗の数(尾下板数)は32-44[5]。背面には22-32個の暗色斑が入る[5]。胴体および尾腹面の色彩は淡色で、黒っぽい斑点が入る[5]

吻端を覆う鱗(吻端板)は反りあがり、幅は左右の眼の間隔より狭い[5]。吻端板と前額板や鼻間板の間、左右の鼻間板の間、左右の前額板の間に対ではない小型鱗が3-12枚ある[5]。左右の前額板は間に小型鱗があるため接しない[5]

生態

基底が砂の森林、農耕地などに生息する[4]

食性は動物食で、カエル(スキアシガエル、ヒキガエル)を食べる[4]

繁殖形態は卵生。1回に8-10個の卵を産む[4]

人間との関係

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。主に飼育下繁殖個体が流通するが、流通量は少ない[6]

出典

  1. ^ a b c Hammerson, G.A. 2007. Heterodon simus. The IUCN Red List of Threatened Species 2007: e.T63821A12718888. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2007.RLTS.T63821A12718888.en. Accessed on 19 January 2025.
  2. ^ Heterodon simus. Uetz, P., Freed, P, Aguilar, R., Reyes, F., Kudera, J. & Hošek, J. (eds.) (2024) The Reptile Database, http://www.reptile-database.org, accessed 19 January 2025.
  3. ^ 中井穂瑞領『ヘビ大図鑑 ナミヘビ上科、他編 分類ほか改良品種と生態・飼育・繁殖を解説』誠文堂新光社、2021年、350-351頁。ISBN 978-4-416-52162-5
  4. ^ a b c d 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、128頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k 鳥羽通久 「ペットとしてのヘビ シシバナヘビ」『クリーパー』第20号、クリーパー社、2003年、82-83頁。
  6. ^ a b 八木厚昌 「シシバナヘビの飼育と繁殖」『エクストラ・クリーパー』No.1、誠文堂新光社、2006年、67-72頁。

関連項目




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