ナチス党のオーバーザルツベルク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/09 14:25 UTC 版)
「オーバーザルツベルク」の記事における「ナチス党のオーバーザルツベルク」の解説
ヒトラーの政権獲得後、一帯はナチス党によって買収されることになった。土地と別荘の買収にあたったのはマルティン・ボルマンであり、ボルマンは市場価格での買収を所有者に持ちかけた。買収を拒否した所有者もいたが、さまざまな圧力の前に結局売却せざるを得なくなった。 買収完了後、既存の別荘はすべて破壊され、建築家アロイス・デガノ(Alois Degano)が中心となってオーバーザルツベルクとベルクホーフの大改造が行われた。ベルクホーフの設計にはヒトラー自身も関与している。複数の新たな別荘と親衛隊の兵舎、地下壕が建設された。Pension Moritzの一部は警備員の宿舎とされ、残りは賓客用の宿舎となった。ホテルZum Türkenには親衛隊の司令部が置かれた。別荘はヘルマン・ゲーリング、アルベルト・シュペーアといったナチス・ドイツの高官たちが購入した。 1937年、近郊のビショフスヴィーゼン(de)のBischofswiesen-Stanggaßに首相官邸の別棟が建設され、ヒトラーのオーバーザルツベルク滞在中には首相官邸の職員がここに移り、業務を行った。
※この「ナチス党のオーバーザルツベルク」の解説は、「オーバーザルツベルク」の解説の一部です。
「ナチス党のオーバーザルツベルク」を含む「オーバーザルツベルク」の記事については、「オーバーザルツベルク」の概要を参照ください。
- ナチス党のオーバーザルツベルクのページへのリンク