ナチス・ドイツとの密約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/20 17:53 UTC 版)
「ソスシーンズ・ベーン」の記事における「ナチス・ドイツとの密約」の解説
1930年にソスシーンズは、AEGと合弁でスタンダード・エレクトリック・ゲゼルシャフト(SEG)を設立、更にローレンツ社(C. Lorenz AG)をフィリップスから買収してドイツでの本格的な事業展開(Standard Elektrik Lorenz)に乗り出した。1933年にアドルフ・ヒトラーが政権を獲得すると、早速ソスシーンズはヒトラーに謁見。ヒトラーの後援者の一人で銀行家のクルト・フォン・シュレーダーをSEGの取締役にすると共に、法律顧問のゲアハルト・アロイス・ウェストリックを介してITTの事業運営を行うことを半ば黙認された。 ITTは、SEG傘下のフォッケ・ヴルフや自社の生産設備を通じてナチス・ドイツの軍用機材や原料を供給すると共に、中立国からナチス・ドイツへの情報提供を請け負っていた。その一方でフランスから亡命した技術者を雇用して連合国向けに防空システムを開発するなど、ソスシーンズは第二次世界大戦を通じて連合国側と枢軸国側双方に対してビジネスをやり続けた。
※この「ナチス・ドイツとの密約」の解説は、「ソスシーンズ・ベーン」の解説の一部です。
「ナチス・ドイツとの密約」を含む「ソスシーンズ・ベーン」の記事については、「ソスシーンズ・ベーン」の概要を参照ください。
- ナチス・ドイツとの密約のページへのリンク