ドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院大祭壇画の受胎告知 (1596年)
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「受胎告知 (エル・グレコ)」の記事における「ドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院大祭壇画の受胎告知 (1596年)」の解説
現在、プラド美術館に所蔵されている。プラド美術館所蔵のグレコによる受胎告知 (1600年)(スペイン語版) この受胎告知図はドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院の大祭壇画(スペイン語版)で、中央下部に当てはまる絵画として作られたとJ.M.ピタ・アンドラーデとM.アルマグロ、ゴルベアは推測している。この祭壇画の受注はグレコの制作活動の内最大規模の大きさと報酬であった。1596年にエンカルナシオン学院に納めるために発注された。 一般的に受胎告知として知られるが、実際は学院の正式名称である「託身の我らが聖母」に対して捧げられたものである。このシーンは受胎したことを知らせる「告知」のシーンではなく、神の子がマリアの体内に宿った瞬間をえがいたものである。天井から溢れ出る光と中央で翼を広げる聖霊である鳩が、神秘の成就を示している。 修道院は、還俗、国有化の後に1814年、カディス議会の議場として使用された。その後祭壇画は解体され、作品は分散された。本作は、王立サンフェルナンドアカデミー、トリニダード美術館を経て、1873年ごろにプラド美術館に収蔵されている。元の祭壇画を再現するものは残っていないが、2011年時点でブカレスト国立美術館の《羊飼いの礼拝》とプラド美術館の《キリストの洗礼》と本作があったとする見解が強い。
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