ドロップカーブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:25 UTC 版)
ドロップカーブ(英: Drop Curve)とは、通常のカーブよりもトップスピン成分が多く、垂直方向に大きく変化する球種。 19世紀から存在し、元々はカーブと別の球種として扱われていたが、変化・投法の類似点から同一種とみなされるようになった。打者の視線を上下させ、目測を狂わすのに効果的。球速や変化量を調節しやすく、球種の少ない時代は大半のオーバースロー投手に多用され、フォークボール普及前のNPBでは「落ちる球」の代表格であった。 NPBでは単にドロップまたは縦のカーブ、MLBでは12to6(トゥウェルブ・トゥ・シックス)カーブ(時計の12時から6時のような方向に曲がることから)と呼ばれている。 日本人投手の最初の使い手は、日本野球創生期に旧制第一高等学校の投手だった青井鉞男。横浜外人居留地運動場を訪問時に習得したとされ、1896年(明治29年)5月23日に同運動場で一高ベースボールチームを率いて横浜外人クラブと対戦した際、外国人チームに勝利した記録もある。 代表的なNPBの使い手としては沢村栄治や金田正一、堀内恒夫、権藤博、金子千尋、武田翔太などが挙げられる。また、MLBではサイ・ヤングやサンディー・コーファックス、ノーラン・ライアン、ボブ・ギブソン、クレイトン・カーショウ、アダム・ウェインライトなどが有名である。
※この「ドロップカーブ」の解説は、「カーブ (球種)」の解説の一部です。
「ドロップカーブ」を含む「カーブ (球種)」の記事については、「カーブ (球種)」の概要を参照ください。
- ドロップカーブのページへのリンク