ドレース氏の月の石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 04:35 UTC 版)
2009年8月、オランダのアムステルダム国立美術館は、所蔵している「月の石」が、実際には樹木の化石だったことを明らかにした。この樹木の化石は、1969年にウィリアム・ミッデンドーフ (en:J. William Middendorf) 駐オランダ米大使から、「同年7月10日に人類初の月面着陸を果たした米国人宇宙飛行士ら3人からの贈り物」として、元首相のウィレム・ドレース (nl:Willem Drees) 個人に贈られたとされ、ドレースの死後の1988年に遺品として美術館に寄贈された。今後は「ドレース氏の月の石」として所蔵を続けるという。 誤りが発覚したのは2006年に展示品を見た宇宙関係の専門家からの指摘をきっかけに地元大学で鑑定を行ったためだが、長年間違いが気づかれなかったのは、博物館ではなく科学は専門外である美術館が管理していたことが理由として考えられる。
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