ドイツ協力者の軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 20:11 UTC 版)
「セルビア救国政府」の記事における「ドイツ協力者の軍」の解説
セルビア領内で支配的なドイツ軍の部隊のほかに、ドイツの占領統治に協力する2つのセルビア人の軍事組織があった。1つ目はセルビア国家防衛隊であり、もう1つはセルビア義勇部隊である。両者はともに1941年に設立された。1943年、セルビア義勇部隊はセルビア義勇軍団と改名された。 初期の頃、軍事組織に加わったのは主に準軍事組織やファシスト政党ZBORの支持者であった。2つ目のネディッチ政権の軍は、ドイツとの協力を拒みドイツの占領統治に抵抗する王党派のチェトニックや共産主義者のパルチザンと戦った。 協力者の軍は、チェトニックのコスタ・ペチャナツ(Kosta Pećanac)に忠実な一派が加わったことにより兵力を拡大した。彼らはネディッチやドイツの占領軍に同調するよりも、独自の戦後の未来を思い描き、ティトーのパルチザンと戦っていたが、チェトニックが救国政府に協力する様になると影響力を低下しペチャナツもチェトニックの息のかかった者によって暗殺される。 セルビア義勇軍団は1943年春に発足した。1944年、軍団とドイツ軍の連絡員は武装親衛隊に改組され、セルビアSS軍団となった。セルビアSS軍団は4つの連隊から成り、それぞれが3つの大隊と1つの訓練大隊を持った。
※この「ドイツ協力者の軍」の解説は、「セルビア救国政府」の解説の一部です。
「ドイツ協力者の軍」を含む「セルビア救国政府」の記事については、「セルビア救国政府」の概要を参照ください。
- ドイツ協力者の軍のページへのリンク