ドイツの白パン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 07:16 UTC 版)
「ドイツ料理#パン」を参照 ヴァイツェンブロート(独:Weizenbrot)またはヴァイスブロート(独:Weißbrot)とは、ドイツの白パンのことである。ヴァイツェンとは小麦、ヴァイスとは白という意味で、大きいものはブロート Brot、小さいものはブレートヘン Brötchen と呼ぶ。 ドイツパンはライ麦粉をブレンドするものが多いが、このパンは小麦粉90%以上の配合で作られる。発酵にはフランスパンと同じくパン酵母が使われるが、油脂、牛乳、砂糖などが入れられる。そのため、似たようなリーン系フランスパンと比較するとクラストが少しサクサクと仕上がる。ライ麦パンより日持ちがしないので注意が必要である。 寒冷なドイツでは、北部はライ麦、南部は小麦の栽培が盛んであり、白パンはバイエルンなど南部を中心に食べられていた。また、古より白パンは富裕層や高貴な身分のものであり、庶民にはハレの日にしか口にできない縁遠いものだった。長い食糧危機の時代を経て、第二次世界大戦後の復興が軌道に乗った頃に起こった食文化の変化で、白パンは全国的に食べられるようになったが、昨今の健康志向の高まりでライ麦の混合比が高いものに回帰しつつある。
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