トーマス デンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > トーマス デンの意味・解説 

トーマス デン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/30 15:19 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
  1. 転送 トーマス・デン

トーマス・デン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 04:11 UTC 版)

トーマス・デン
名前
愛称 トミー[1]
ラテン文字 Thomas Deng
基本情報
国籍 オーストラリア
南スーダン
生年月日 (1997-03-20) 1997年3月20日(28歳)
出身地  ケニアナイロビ
身長 182cm
体重 73kg
選手情報
在籍チーム 横浜F・マリノス
ポジション DF(CB、RSB)
背番号 44
利き足 右足
ユース
2011-2013 ウェスタン・イーグルスFC
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2013 ウェスタン・イーグルスFC 15 (2)
2014 グリーン・グリーSC 13 (0)
2015-2020 メルボルン・ビクトリーFC 71 (2)
2015-2016 メルボルン・V NPL 10 (0)
2016-2017 ヨングPSV(loan) 5 (0)
2020-2021 浦和レッズ 21 (1)
2022-2024 アルビレックス新潟 64 (0)
2025- 横浜F・マリノス
代表歴2
2015-2016  オーストラリア U-20
2016-2020  オーストラリア U-23
2018- オーストラリア 3 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年12月11日現在。
2. 2020年1月30日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

トーマス・デン: Thomas Jok Deng1997年3月20日 - )は、ケニアナイロビ出身のプロサッカー選手Jリーグ横浜F・マリノス所属。ポジションはディフェンダー(センターバック、右サイドバック)。オーストラリア代表

オーストラリア南スーダンの2重国籍をもつ。2022 FIFAワールドカップ オーストラリア代表メンバー。

クラブ経歴

オーストラリア時代

アデレードのサッカークラブに所属して本格的にサッカーを開始。14歳でメルボルンに転居して地元のサッカークラブに所属した後、しばらくしてAリーグメルボルン・ビクトリーのユースに加入。ユース時代にはトップチームへの練習参加も経験し、1年後に昇格、18歳でメルボルン・ビクトリーとプロ契約を結ぶ[2]

2015年、メルボルン・ビクトリーFCでAリーグデビューを果たす。プロ1年目より13試合に出場し[2]、同年にFFAカップを獲得。

翌2016-17シーズンは期限付き移籍によりオランダPSVアイントホーフェンリザーブチームヨングPSVに加入し、ルート・ファン・ニステルローイの指導を受けステーフェン・ベルフワインらとプレー。出場機会を優先し、1シーズン限りでメルボルン・ビクトリーに復帰する[2]

復帰1年目となる2017-18シーズンにはAリーグのタイトルを獲得[2]。翌2018-2019シーズンは本田圭佑とともにプレーして本田から「まだ若いけれど、オーストラリアで最高の才能を持つ選手の1人」と評され[3]、2019年のAFCチャンピオンズリーグにも出場する[2]

浦和レッズ

2020年1月に開催されたAFC U-23選手権2020にオーストラリア代表の主将として参加し、そこでのプレーからセンターバックとサイドバックでプレーできるユーティリティ性にジャンプ力やスピードなど高い身体能力、さらに主将としてのピッチ内外での振る舞いや言動が評価された事によって、1月28日にJ1リーグ浦和レッズへの加入が発表された[4][5]。キャンプ入りが遅かったことに加えて新型コロナウイルス感染症の流行に伴うリーグ中断が重なったため、加入後半年近く出番がなかったが、7月4日のJ1・横浜F・マリノス戦でようやく移籍後初出場を果たした[6]。8月23日、J1・ヴィッセル神戸戦で移籍後初ゴールとなる豪快なボレーシュートを決め、このゴールは8月の月間ベストゴールにも選ばれた[7]

2021年シーズンは負傷のため出遅れ、5月19日のルヴァンカップ横浜FC戦で戦線に復帰した[8]。東京オリンピック後、前年シーズン終盤から苦しんできたグロインペイン(左足の股関節痛)が再発。別メニュー調整が続いていたが[9]、その後も負傷離脱を繰り返し、全公式戦出場わずか6試合に終わった。11月24日、契約満了により同年シーズン限りで浦和を退団することが発表された[10]

アルビレックス新潟

2022年1月5日、当時J2リーグアルビレックス新潟への移籍が発表された[11]。1月21日にサッカーダイジェストのオンライン取材にて新潟加入の理由について、新潟が目指しているサッカーにフィットすると思ったこと、ジェイソン・ゲリアからJ2が戦術的にも技術的にもJ1と遜色がないこと、そして自分の能力を示せるところでプレーしたかったことを挙げた[12]。同年シーズンの前半は、前年故障した部位を回復させるために別メニューで練習を続け、夏以降に全体練習に合流[13]。シーズン後半に出場するようになり、チームのJ2リーグ優勝に貢献。2023年のジーズンからは、J1へ活躍の場を移した。

2024年11月28日、契約満了に伴い2024年シーズン限りで新潟を退団することが発表された[14]。ホーム最終戦となったG大阪戦後には、他の契約を満了する選手とともに別れの挨拶をする場が設けられた[15]

横浜F・マリノス

2025年1月21日、横浜F・マリノスへの移籍が発表された[16][17]。 1月のキャンプは3日目から合流。順調にペースを上げていたが、1月27日の練習中に左足首付近を負傷。練習続行が不可能となった[18]

代表経歴

代表は一貫してオーストラリア代表を選択。

U-20代表としてはAFC U-19選手権2016に出場した。

U-23代表としてはAFC U-23選手権2016AFC U-23選手権2018AFC U-23選手権2020の3回に出場した。

U-24代表としては東京オリンピックのメンバーに選出された。

A代表としては2018年10月15日に行われたクウェート代表との親善試合に出場し代表初キャップ、この試合では同じ南スーダン難民の幼馴染であるアワー・メイビルもともに初キャップとなった[19][20]。2022年、2022 FIFAワールドカップ オーストラリア代表メンバーに選出された[21]

私生活

  • ナイロビ(ケニア)で南スーダン難民の子供として南スーダン出身の両親の間に生まれ、道端でストリートサッカーを始める。その後6歳の時に、医師である父を仕事の都合でナイロビに残して母、3人の兄、姉の家族とともにアデレードオーストラリア)に移住[2]、オーストラリア国籍を取得する。
  • 兄のピーター・デンは南スーダン代表のサッカー選手[22]
  • 2024年に結婚。伝統的な形式での結婚式を挙げた[23][24]

個人成績

国内大会個人成績
年度 クラブ 背番号 リーグ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
オーストラリア リーグ戦 リーグ杯 FFA杯 期間通算
2015-16 メルボルン・V Aリーグ 13 0 - 0 0 13 0
オランダ リーグ戦 リーグ杯 KNVBカップ 期間通算
2016-17 ヨングPSV エールステ 5 0 0 0 0 0 5 0
オーストラリア リーグ戦 リーグ杯 FFA杯 期間通算
2017-18 メルボルン・V 14 Aリーグ 21 2 - 0 0 21 2
2018-19 26 0 - 2 0 28 0
2019-20 6 0 - 1 0 7 0
日本 リーグ戦 リーグ杯 天皇杯 期間通算
2020 浦和 20 J1 19 1 0 0 - 19 1
2021 2 0 3 0 1 0 6 0
2022 新潟 3 J2 8 0 - 0 0 8 0
2023 J1 26 0 2 0 1 0 29 0
2024 30 0 3 0 0 0 33 0
2025 横浜FM 44
通算 オーストラリア Aリーグ 66 2 - 3 0 69 2
オランダ エールステ 5 0 0 0 0 0 5 0
日本 J1 77 1 8 0 2 0 87 1
日本 J2 8 0 - 0 0 8 0
総通算 156 3 8 0 5 0 169 3
国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
AFC ACL
2016 メルボルン・V 0 0
2018 14 5 0
2019 5 0
通算 AFC 10 0

その他の公式戦

  • 2017-18
    • Aリーグファイナル 3試合0得点
  • 2018-19
    • Aリーグファイナル 2試合0得点

代表歴

試合数

  • 国際Aマッチ 3試合 0得点(2018年-)[25]


オーストラリア代表 国際Aマッチ
出場 得点
2018 1 0
2019 0 0
2020 0 0
2021 0 0
2022 1 0
2023 1 0
2024
通算 3 0

タイトル

クラブ

浦和レッズ
アルビレックス新潟

個人

  • J1リーグ月間ベストゴール:1回(2020年8月)

脚注

  1. ^ 浦和新加入DFデン、初挑戦の日本で“即戦力”宣言 「安定感やリーダーシップを発揮したい」” (2020年2月7日). 2020年7月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 父を残し、6歳で海外へ移住。トーマス デンを知るための"3つ"の転機。” (2020年3月22日). 2020年7月6日閲覧。
  3. ^ 本田圭佑は豪州に何を残したのか。メルボルン・Vの同僚たちが語った『ケイスケ』のリアル” (2019年5月20日). 2020年7月6日閲覧。
  4. ^ 「実際にチームを目で見て…」 浦和SDが明かした豪州代表DFデンの獲得理由とは?” (2020年1月30日). 2020年1月31日閲覧。
  5. ^ トーマス デン選手、メルボルン・ビクトリーから完全移籍加入のお知らせ”. 浦和レッドダイヤモンズ (2020年1月28日). 2020年1月31日閲覧。
  6. ^ Jデビュー戦で王者完封に貢献…浦和DFデン「シャットアウトできたのは大きい」”. ゲキサカ (2020年7月5日). 2021年6月12日閲覧。
  7. ^ 8月度J1月間ベストゴールは浦和DFトーマス・デン! 得点後のパフォーマンスでも観客の度肝抜く”. ゲキサカ (2020年9月12日). 2021年6月12日閲覧。
  8. ^ 【浦和-横浜FC】トーマス・デン今季初出場、武田英寿も復帰。三浦知良もベンチ入り”. サカノワ (2021年5月19日). 2021年6月12日閲覧。
  9. ^ 浦和DFトーマスデン、練習に完全合流 バック宙は“封印”も「チームにスパーク的な相乗効果を起こす」”. スポーツ報知 (2021年11月10日). 2025年2月6日閲覧。
  10. ^ トーマス デン選手 契約満了に関するお知らせ』(プレスリリース)浦和レッズ、2021年11月24日https://www.urawa-reds.co.jp/topteamtopics/180911/2025年1月21日閲覧 
  11. ^ 浦和レッズから トーマス デン 選手 完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)アルビレックス新潟、2022年1月5日https://www.albirex.co.jp/news/61947/2022年1月5日閲覧 
  12. ^ <元浦和のトーマス・デンはなぜ新潟に移籍したのか?「自分の能力を示せるところでプレーしたい」と意気込み”. サッカーダイジェスト (2022年1月21日). 2025年1月21日閲覧。
  13. ^ トーマス・デン完全合流間近「ダイナミックなプレーで勝利に貢献したい」と自信”. 日刊スポーツ (2022年6月23日). 2025年2月6日閲覧。
  14. ^ トーマス デン 選手 契約満了のお知らせ』(プレスリリース)アルビレックス新潟、2024年11月28日https://www.albirex.co.jp/news/66921/2025年1月21日閲覧 
  15. ^ 退団する島田譲、鈴木孝司、トーマス・デンがあいさつ 涙・感謝・決意…熱い思いをサポーターに”. 47NEWS (2024年12月1日). 2025年2月6日閲覧。
  16. ^ トーマス デン 選手 横浜F・マリノスに移籍決定のお知らせ』(プレスリリース)アルビレックス新潟、2025年1月21日https://www.albirex.co.jp/news/67115/2025年1月21日閲覧 
  17. ^ トーマス デン選手 完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)横浜F・マリノス、2025年1月21日https://www.f-marinos.com/news/team/80552025年1月21日閲覧 
  18. ^ マリノスのフロントに次なる動き。 トーマス・デンの負傷離脱によって補強が秒読みに”. ザ・ヨコハマ・エキスプレス (2025年2月4日). 2025年2月6日閲覧。
  19. ^ “'A dream come true': refugees Deng and Mabil make Socceroos debuts together”. The Guardian. (2018年10月16日). https://www.theguardian.com/football/2018/oct/16/a-dream-come-true-refugees-deng-and-mabil-make-socceroos-debuts 2020年1月31日閲覧。 
  20. ^ 豪州代表に新たな歴史 アフリカ出身の幼馴染二人が歓喜のデビュー劇「超現実的」” (2018年10月17日). 2020年7月6日閲覧。
  21. ^ トーマス デン 選手 FIFAワールドカップカタール2022 オーストラリア代表メンバー 選出のお知らせ”. 2023年7月15日閲覧。
  22. ^ Peter Deng”. 2020年1月31日閲覧。
  23. ^ トーマス・デン [@thomasdeng14]「Beautiful night of culture, family, and unity. Our traditional engagement was a success and I cannot wait to see what the future holds for us… My wife to be 💍」2024年2月10日。Instagramより2025年1月21日閲覧。
  24. ^ Congratulations Thomas+Suzie wishing both of you a very long and happy life together.”. Mukasa Brothers Production (2024年3月10日). 2025年1月21日閲覧。
  25. ^ トーマス・デン - National-Football-Teams.com

関連項目

外部リンク


「トーマス デン」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トーマス デン」の関連用語

トーマス デンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トーマス デンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトーマス デン (改訂履歴)、トーマス・デン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS