トリンとツアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:04 UTC 版)
「グッドモーニング, ベトナム」の記事における「トリンとツアン」の解説
外のGIバーに出かけたクロンナウアは、アオザイ姿の少女に一目惚れし、金銭に糸目をつけず、無理矢理自転車を調達して追いかける。その様子は、南ベトナムを圧倒的な金銭と物量で「支援」するアメリカ軍の姿そのものだった。たどり着いた先は、アメリカ軍がベトナム人との交流促進を図り主催している英語教室。彼は、教師に賄賂を握らせ、代わりに「生きた英語」と称してスラングたっぷりの授業を行う。最初は当惑していた生徒たちだが、だんだんとクロンナウアのトークに乗ってきた。教室が終わり、アオザイの少女トリン(チンタラ・スカバタナ)を口説こうとするクロンナウアを、トリンの兄ツアン(ドゥング・タン・トラン)が制止する。 ツアンは「アメリカ人は皆ベトナム女性を口説いてしまう」と思っているし、クロンナウアはベトナム女性の繊細さと純情さを理解しようとすらしていなかった。しかしツアンは親交の証にと、屋台で魚団子のニョクマムスープを食べさせる。むせるクロンナウアを笑うツアン。その後、クロンナウアはツアンを連れて南ベトナム人が経営するアメリカ兵向けのGIバーに行くが、そこで居合わせた粗暴なアメリカ兵がツアンを「グーク(gook。ベトナム人及びアジア系に対する差別的呼称)」と馬鹿にして突き飛ばしてしまったため、クロンナウアはそのアメリカ兵達と殴り合いの喧嘩をしてしまう。彼は「友人」であるツアンのために身体を張ったのだった。
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