トライデント・ミサイル売却
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 07:15 UTC 版)
「ナッソー協定」の記事における「トライデント・ミサイル売却」の解説
詳細は「イギリス・トライデント計画」を参照 ポラリス売却協定は1962年に改定され、イギリス軍のポラリスを置換するためのトライデント兵器システムのイギリス向けモデル購入にも用いられた。内容はポラリスのためのものとほとんど同じであり、イギリスはトライデント・システムをアメリカから購入し、自国建造のヴァンガード級原子力潜水艦に搭載する。ヴァンガード級1番艦のヴァンガード(HMS Vanguard, S28)は1993年8月に就役した。 イギリス首相マーガレット・サッチャーは1980年7月10日、アメリカ大統領ジミー・カーターに書簡を送り、トライデント I ミサイルの供給を認可するよう要請した。しかしながら、1982年にはサッチャーはレーガン大統領に、アメリカ海軍が導入中のトライデント II (D5)・システムをイギリスが導入出来るよう求める書簡を送った。この要請は、1982年3月に合意に至った。 ポラリス売却協定のもとで、自国に提供される装備に対してアメリカが研究開発に要したとする費用の5パーセントの割り当てを支払う。現在進行中の研究開発を除いて、トライデント研究開発への寄与として支払われた金額は、1億1600万ドルに達する。アメリカ側の供給者はアメリカに設置されたポラリス信託基金(Polaris Trust Fund)を介して支払いを受け取っている。
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