トキ(とき)
江戸時代までは日本各地で棲息していた鳥である。明治以降、日本の近代化の中で激減した。現在では高齢で繁殖能力のない「キン」一羽のみが最後の日本産トキとして残っている。
そこで、外国のトキを日本で繁殖させる試みが進められている。1999年1月、中国から友友と洋洋のペアが日本に贈られ、1999年5月、日本初の人工繁殖によるヒナが誕生した。環境庁は名前を一般から公募し、ヒナは優優と名づけられた。優優は順調に発育し、来春には繁殖が可能になる見込みである。また2000年5月には優優の兄弟として、新たに二羽のヒナが誕生した。これらのトキは新潟県稲穂村のトキ保護センターで飼育されている。
トキは、日本以外の国でも個体数が非常に少ない鳥である。野生種では、中国・陜西省洋県で細々と生き残っている。また中国・陜西省洋県のトキ救護飼育センターでは1995年に初めて人工繁殖に成功し、2000年4月現在で73羽の成鳥を飼育している。
(2000.05.29更新)
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