データアクセスフレームワーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 01:11 UTC 版)
「Spring Framework」の記事における「データアクセスフレームワーク」の解説
Spring のデータアクセスフレームワークは、アプリケーションからデータベースを利用しようとしたときに開発者が直面する課題に対処する。Javaにおける主要なデータアクセスのフレームワークを全て提供している。すなわち、JDBC、iBATIS、Hibernate、JDO、JPA、Oracle en:TopLink、Apache en:Ojb、en:Apache Cayenne などである。 これらのフレームワークについて、Spring は以下の機能を提供する。 リソース管理 - データベースのリソースの自動的な獲得・解放 例外処理 - データアクセス時の例外を Spring のデータアクセス階層に変換 トランザクション参加 - 実行中トランザクションへのトランザクション参加 リソース・アンラッピング - コネクションプール・ラッパーからデータベースオブジェクトを取り出す。 BLOBおよびCLOB処理のための抽象化 これらの機能は、Spring が各フレームワーク用に提供する Template クラスを使うことで利用可能になる。この Template は無用であり、(例えば)Hibernate API を直接使うのと比較して何の利点もないという批判もある。それに応えて、Spring では Hibernate と JPA のAPIを直接使えるようにした。しかしその場合、上述の機能が提供されないため、アプリケーション側で全てを処理しなければならない。 Spring のトランザクション管理と共にデータアクセスフレームワークを使うことで、各種データアクセスフレームワークの柔軟な抽象化が可能になる。Spring Framework は共通のデータアクセスAPIは提供していない。その代わり、サポートしているAPIをほぼそのまま使えるようにしている。
※この「データアクセスフレームワーク」の解説は、「Spring Framework」の解説の一部です。
「データアクセスフレームワーク」を含む「Spring Framework」の記事については、「Spring Framework」の概要を参照ください。
- データアクセスフレームワークのページへのリンク