デヴィッドマッカラムとは? わかりやすく解説

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デヴィッド・マッカラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 05:39 UTC 版)

David McCallum
デヴィッド・マッカラム
2015年バージニア州にて
本名 David Keith McCallum
生年月日 (1933-09-19) 1933年9月19日
没年月日 (2023-09-25) 2023年9月25日(90歳没)
出生地 イギリス グラスゴー
死没地 アメリカ合衆国ニューヨーク
国籍 イギリス
身長 170 cm
職業 俳優・声優
配偶者 ジル・アイアランド (1957-1967)
Katherine Carpenter (1967-)
主な作品
0011ナポレオン・ソロ
NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班
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デヴィッド・マッカラムDavid McCallum,1933年9月19日 - 2023年9月25日)は、イギリス俳優である。

スコットランドグラスゴー出身。1960年代の人気TVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』のイリヤ・クリヤキン役で知られていた。

来歴

父親はヴァイオリニスト、母親はチェリストだったので、自分もオーボエ奏者の道に進むつもりだった[1]。1946年よりBBCのラジオに出演[1]。地元の劇団にもかかわるようになる。18歳で学校を辞めて兵役に就いた後、王立演劇学校に通い始めた[1]

TVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』時代(1965年)

1950年代にイギリス映画の端役からキャリアをスタートさせた。ロバート・ヴォーンと共演したTVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』(The Man from U.N.C.L.E.)でのイリヤ・クリヤキン役で一躍スターダムにのし上がる。本作以外にも諸々の映画作品に出ているが、この役以上の成功を収めることは出来なかった。

2003年より放送中のCBSのTVシリーズ『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』に、スコットランド生まれでアメリカに移ってきたドナルド・"ダッキー"・マラード博士の役で第20シーズンまで出演し、好評を博していた。

マッカラムは2023年9月25日にニューヨーク市のニューヨークプレバイテリアン病院にて90歳の誕生日の6日後に死去した。[2][3]

なお、俳優の傍ら音楽の活動も続け、バンドリーダーとして幾つかのアルバムも制作している。その中には自らオーボエを演奏している楽曲も含まれており、現在もYoutubeなどのネット上で聴くことが出来る。

私生活

女優のジル・アイアランドと1957年~1967年の間結婚生活をおくり、ポール、ジェイソン(養子)、そしてヴァレンタインの3人の子どもがいる[4]。その後、1967年9月にキャサリン・カーペンターと再婚し、ピーターとソフィーという2人の子どもに恵まれていた。

主な出演作品

映画

公開年 邦題
原題
役名 備考
1957 少年が知っている
The Secret Place
マイク・ウィルソン
地獄特急
Hell Drivers
ジミー
武装強盗団
Robbery Under Arms
ジム・マーストン
1958 暴力のメロディー
Violent Playground
ジョニー・マーフィー
SOSタイタニック/忘れえぬ夜
A Night to Remember
ハロルド・ブライド
1960 ジャングル横丁
Jungle Street
テリー・コリンズ
1961 戦場の七人
The Long and the Short and the Tall
サミー・ウィテカー
1962 奴隷戦艦
Billy Budd
スティーヴン・ワイアット
フロイド/隠された欲望
Freud
Carl von Schlossen
1963 大脱走
The Great Escape
アシュレー=ピット
1964 0011ナポレオン・ソロ/罠を張れ
To Trap a Spy
イリヤ・クリヤキン テレビ版を編集して劇場公開
1965 偉大な生涯の物語
The Greatest Story Ever Told
イスカリオテのユダ
0011ナポレオン・ソロ/消された顔
The Spy With My Face
イリヤ・クリヤキン テレビ版を編集して劇場公開
1966 海底世界一周
Around the world under the sea
フィリップ・ヴォルカー博士
0011ナポレオン・ソロ/地獄へ道づれ
One Soy Too Many
イリヤ・クリヤキン
0011ナポレオン・ソロ/消えた相棒
One of Our Spies Is Missing
イリヤ・クリヤキン テレビ版を編集して劇場公開
0011ナポレオン・ソロ対シカゴ・ギャング
The Spy in the Green Hat
イリヤ・クリヤキン テレビ版を編集して劇場公開
1967 ベニスの出来事
Three Bites of the Apple
スタンリー
0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦
The Karate Killers
イリヤ・クリヤキン テレビ版を編集して劇場公開
0011ナポレオン・ソロ/スラッシュの要塞
The Helicopter Spies
イリヤ・クリヤキン テレビ版を編集して劇場公開
1968 追いつめて殺せ!
Sol Madrid
ソル・マドリッド
0011ナポレオン・ソロ/地球を盗む男
How to Steal the World
イリヤ・クリヤキン テレビ版を編集して劇場公開
1969 モスキート爆撃隊
Mosquito Squadron
クイント・マンロー
フレディのあした
Teacher, Teacher
ハミルトン・コード テレビ映画
1970 二重スパイ・国際謀略作戦
Hauser's Memory
ヒレル・モンドロー テレビ映画
1972 真夜中の侵入者/亡霊は誰を待つ?
She Waits
マーク・ウィルソン テレビ映画
1973 サイボーグ危機一発/ミサイル大爆発!核兵器売ります
The Six Million Dollar Man: Wine, Women and War
アレクシス・カスロフ テレビ映画
真説フランケンシュタイン
Frankenstein: The True Story
ヘンリー・クラーヴァル テレビ映画
1975 ダイヤモンドハンター
Kingfisher Caper
ベネディクト
1976 ドッグ
Dogs
ハーラン・トンプソン
1980 呪われた森
The Watcher in The Woods
ポール・カーティス
1984 ターミナル・チョイス/32ビットの殺意
Terminal Choice
ドブソン博士
1985 OSSダブル特攻指令
Behind Enemy Lines
シェリー・フリン テレビ映画
1988 フリーダム・ファイター
Freedom Fighter
ケンパー テレビ映画
1989 帰ってきた警部マクロード
The Return of Sam McCloud
クレイグ警部 テレビ映画
1991 ホテル・リッツ
The Man Who Lived at the Ritz
チャーリー・リッツ テレビ映画
ヒア・マイ・ソング
Hear My Song
ジム・アボット
1993 ダーティ・ウィークエンド
Dirty Weekend
レジー
1994 偽装誘拐
Shattered Image
ベン テレビ映画
1996 デス・キューブ
Death Game
マリウス テレビ映画

テレビシリーズ

放映年 邦題
原題
役名 備考
1963-1964 アウターリミッツ 2エピソード
1964-1968 0011ナポレオン・ソロ
The Man from U.N.C.L.E.
イリヤ・クリヤキン 104エピソード
1972-1974 コルディッツ大脱走
Coldits
サイモン・カーター 26エピソード
1975-1976 透明人間
The Invisible Man
ダニエル・ウエスティン博士 13エピソード
1978 Kidnapped アラン・ブレック・スチュアート ミニシリーズ
1979-1982 Sapphire & Steel スティール 34エピソード
1989,1990 ジェシカおばさんの事件簿
Murder, She Wrote
別の役で2エピソード
1991-1992 Trainer ジョン・グレイ 23エピソード
1995-1997 VR5
VR5
ジョセフ・ブルーム 7エピソード
1997 ロー&オーダー
Law & Order
クレイグ・ホランド 1エピソード
1999 セックス・アンド・ザ・シティ
Sex and the City
ダンカン 1エピソード
2001-2002 The Education of Max Bickford ウォルター・ソーンヒル 9エピソード
2003 犯罪捜査官ネイビーファイル
JAG
ドナルド・マラード博士(ダッキー) エピソード
2003- NCIS ~ネイビー犯罪捜査班
NCIS: Naval Criminal Investigative Service
ドナルド・マラード博士(ダッキー) 234エピソード

アニメ

参照

外部リンク


デヴィッド・マッカラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 13:35 UTC 版)

野沢那智」の記事における「デヴィッド・マッカラム」の解説

デヴィッド・マッカラムは高めの声で演じ吹替草創期における低音イメージ覆した俳優である。 俳協移籍後演出をやろうと考えていたため63年劇団薔薇座設立したことを機にアテレコはもう辞めよう」と思い切って事務所相談した際に「いいよ。でも最後に一つだけ、これ愛川欽也さんに決まってるんだけど、一応このオーディションだけ行ってきて」と『0011ナポレオン・ソロ』マッカラム演じるイリヤ・クリヤキン役をオファーされた。スタジオに入るとミキサールームにいた音響監督男性30秒ほど野沢を見つめた後、「よし、お前でやろう! 決めた!」と言い放ち「えっ、僕は辞めようと…」と言いたかったものの、俳協の代表で来たため辞めるわけにはいかず「とりあえしゃべってみろ」ということになる。 野沢は「アテレコの声をいかにつくるか。見合いをするようなもので、僕は直感頼ります」と語り当時アテレコ主流だった低音ではなく高く、はずむようなテンポの声を選択したという。当時外国人低音売り役者多かったために、本人曰く低音ブーム」と呼ばれていたと語っている。しかし、そこで野沢マッカラムの顔を見た瞬間、「この人低音じゃできないよな。若くてひょろひょろしてるし」と思いどうしたらこれを吹き替えられるか考えたところ、低音役者比較高めの声でとっさに思いついた「あわわ〜」という頭のてっぺんから出るような声で台詞発した。すると音響監督には「よし、それで行こう。それで決まり」とこの声認められ決まったが、「おい、毎週この(高め)声でねぇよ俺」と漏らすほど苦労していたとのこと結局辞めるわけにもいかなくなりドラマ5年ほど続いたが、本作マッカラム吹替え野沢アテレコ吹き替え人生における最大転機となり、その後洋画アニメ仕事次々舞い込んだ

※この「デヴィッド・マッカラム」の解説は、「野沢那智」の解説の一部です。
「デヴィッド・マッカラム」を含む「野沢那智」の記事については、「野沢那智」の概要を参照ください。

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