デビュー〜劇画作品
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1972年(昭和47年)に阿月田伸也名義で池上遼一とともに講談社『週刊少年マガジン』上で連載開始し、主人公の孤児が競輪で活躍するスポーツ根性を描いた『ひとりぼっちのリン』が初作品である。以後、男性的で反権力的な劇画作品を多く手がけ、屈強な肉体と精神を持つ若者が、人間を蹂躙する腐敗した権力と対決するものが多い。少年誌連載作品では『男組』『男大空』などがある。 この時期の青年誌連載作品の代表作である『野望の王国』は、男組から180度転換し、権力を手に入れようとする悪人による暴力と殺戮が中心のピカレスク的内容となり、現在でもカルト的な人気を得ている。日本文芸社より出版された「完全版」の後書きにて雁屋は「『野望の王国』は、人間社会を動かしているものの根本は暴力であることを、きれいごとなしに描いたつもりである」と述べている。
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