デジタル放送/通信での利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 15:28 UTC 版)
「線形帰還シフトレジスタ」の記事における「デジタル放送/通信での利用」の解説
0や1が連続すると、シンボルの区切りがわからなくなる危険性があるため、線形帰還シフトレジスタを使ってビットストリームを無作為化することが多い。この無作為化は受信側で復調後に除去される。LFSRと転送シンボルストリームが同じレートで動作する場合、この技法をスクランブリングと呼ぶ。LFSRの方がシンボルストリームよりずっと高速に動作し、信号送信時の帯域幅を拡張させる場合、これを直接シーケンス・スペクトラム拡散と呼ぶ。 LFSRによるスクランブリングは暗号化ではなく、解読には、一般的な暗号において必要な困難は全く無い。 LFSRを使っているデジタル放送システム: ATSC (北米) DAB (デジタルラジオ) DVB-T (ヨーロッパ、オーストラリア) NICAM (イギリスなどのテレビ用デジタル音声システム) その他のLFSRを使っているデジタル通信システム: IBS (INTELSAT business service) IDR (Intermediate Data Rate service) SDI (シリアルデジタルインタフェース) 公衆交換電話網上のデータ転送(ITU-TのVシリーズ勧告) CDMA携帯電話 100BASE-T2 高速イーサネットでは、LFSRでビットのスクランブルを行う。 1000BASE-T イーサネットでも、LFSRでビットのスクランブルを行う。
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