テム300形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 07:40 UTC 版)
「国鉄テム100形貨車」の記事における「テム300形」の解説
1957年(昭和32年)からは、テム100形と同じ車体で走行装置を二段リンク式とし、最高運転速度を75 km/hに向上したテム300形が製造された。同形式は1963年(昭和38年)までに850両(テム300 - テム1149)が製造され、鉄製有蓋車の標準形式となった。テム300形は走り装置の変更のほか、連結器の緩衝装置が輪ばねに変更されている。 1967年(昭和42年)から1968年(昭和43年)にかけてテム100形も走行装置を二段リンク式に改造し、テム300形(テム1200 - テム1399)に編入された。なお、テム100形改造車は、改造までに2両(テム146,テム278)の廃車があったため198両で、改番は原番号に1100を加えて行われたため、2両分が欠番となっている。 テム300形は、生石灰の輸送用として、盛岡鉄道管理局(陸中松川駅)や高崎鉄道管理局(栃木駅、佐野駅)、名古屋鉄道管理局(美濃赤坂駅)などに専属配置されて使用されていたが、1971年(昭和46年)頃から廃車が進み、1985年(昭和60年)に形式消滅した。
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