ティルトボルト式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 04:16 UTC 版)
ティルトボルト式は、遊底の閉鎖開放を遊底前端または後端の上下動により行う。遊底の閉鎖時に遊底が斜めへ傾く(tilt)ことからティルトボルト式、またはティルティングボルト方式と呼ばれる。多くの場合、遊底の後端が下方へ傾いて閉鎖となるため、日本では「落とし込み方式」とも呼ばれる。初期の製品であるZH-29は遊底後端が左右に動き、機関部の左側面と噛み合う構造を採用していた。 単純な構造であるため、強度も高く容易に製造できる利点があり、StG44、BAR、ZB26、SKS、MAS 49、FN MAG、FN FAL、62式機関銃、64式小銃などで採用された。 閉鎖時に遊底の後部とかみ合う閂子(せんし)が機関部(レシーバー)に配置されるため、機関部には発射時の圧力に耐える強度が必要となり、軽合金等を使用した軽量化が困難となるという欠点がある。また閂子そのものにも特別な素材や熱処理が求められる。そのため小銃・機関銃を問わず、1970年代以降に開発されたモデルでの採用例はほとんど無い。
※この「ティルトボルト式」の解説は、「ガス圧作動方式」の解説の一部です。
「ティルトボルト式」を含む「ガス圧作動方式」の記事については、「ガス圧作動方式」の概要を参照ください。
- ティルトボルト式のページへのリンク