ティルティングブロック・アクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/03 01:39 UTC 版)
「単発 (銃)」の記事における「ティルティングブロック・アクション」の解説
1866年型ピーボディ銃 1867年型ピーボディ銃 ティルティングまたはピボッティングブロック・アクションは、ブリーチブロックの後ろが蝶番でつながれている。レバーを操作すると、ブロックの前が下に傾いて(ティルト)、薬室が見えるようになる。ピボッティングブロック・アクションで最も有名なのは、ピーボディ、ピーボディ-マルティニ、そして、バラード・アクションである。 プロヴィデンス・ツール・カンパニーが製造したオリジナルのピーボディ銃は、手で起こすサイド・ハンマーを用いていた。スイスのガンスミスであったフリードリッヒ・マルティニは、ピーボディに似たアクションを設計したが、ハンマーを廃してストライカーとし、レバーを操作してブリーチブロックを回転させる時に、ストライカーがコックされるようになっていた。M1871マルティニ・ヘンリー銃は、「トラップドア」のスナイドル-エンフィールドを置き換えて、ビクトリア朝時代末のイギリス陸軍標準小銃になった。また、マルティニは、市販の小銃のアクションとしても一般的になった。 チャールズ・H・バラードの自動コッキング・ティルティングブロック・アクションは、マーリン・ファイアアームズから1875年に発表され、長距離の「クリードモア」標的射撃競技で最高の評価を得た。現代まで残っているマーリン・バラードは、コレクターによって高値がつけられている。特に、精巧なスイス風のシュッツェンストック (Schützen) のものは高価となっている。
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