チャンドラーの供述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/20 05:46 UTC 版)
「オーバ・チャンドラー」の記事における「チャンドラーの供述」の解説
フロリダ州クリアウォーターで開かれたチャンドラーの裁判では、チャンドラーはロジャーズたちと会って道を教えたが、それ以来、新聞の報道や広告板を除けばロジャーズたちを目にしたことはないと述べた。チャンドラーは、犯行があった夜にタンパ湾にいたことを認めていた。警察は殺人があった時間帯にチャンドラーがボートから自宅へ3回電話していた証拠を見つけていた。しかし、チャンドラーは1人で魚釣りをしていたという主張を曲げなかった。その夜は遅くに家に帰ったが、それは燃料管の漏れのためにエンジンがなかなかかからなかったからだと述べた。沿岸警備隊やフロリダ海洋パトロールを呼び、巡回のボートに合図して止めようとしたが、どちらも忙しくて救助してくれなかったとも述べた。その後は燃料管をダクトテープで修理して、安全に岸へ戻ったと語った 。 しかし、その夜にチャンドラーから沿岸警備隊や海洋パトロールへかけたという遭難の通報の記録は存在しなかった。翌朝にチャンドラーを救助に行ける可能性のあった沿岸警備隊のボートも存在しなかった。検察側の証言を行ったボート整備士によれば、ボートの燃料漏れを修理したというチャンドラーの説明は理に適っていないという。チャンドラーの所有していたベイライナー(英語版)の燃料管は上を向いていたためである。燃料漏れがあったとすれば、ボートの内部よりも空気中に燃料が散布されていただろう。また、ガソリンはチャンドラーが燃料漏れの修復に使用したと主張し続けていたダクトテープの粘着材を溶かしてしまう。ピネラス郡検事のダグラス・クロー (英: Douglas Crow) の尋問では、チャンドラーは思い出せないと述べた。
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