チベット以外の中国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 22:51 UTC 版)
「ハプログループD (Y染色体)」の記事における「チベット以外の中国」の解説
2004年の研究では、プミ族の約72%(D-M15が2.13%、D(xM15)が70.21%)がハプログループDに属すことが判明している。 2001年に発表された論文では寧夏回族自治区の回族男性54人のうち、3人(5.6%)がD-M174(xM15)に、2人(3.7%)がD-M15に、合計5人(9.3%)がD-M174に属している。 2006年に発表された論文の補足データによれば、D-M15に属するY染色体が中国南部に居住する複数の民族の男性から見つかっている: 四川省涼山彝族自治州布拖県彝族 7/43 = 16.3% D-M15、苗族 5/58 = 8.6% D-M15、湖南省土家族 1/49 = 2.0% D-M15、広西省ヤオ族 1/60 = 1.7% D-M15、台湾漢族 1/84 = 1.2% D-M15。なお、新疆ウイグル自治区のウイグル族男性67人中3人(4.5%)からD-P47に属するY染色体が見つかったという。 2006年に発表された別の研究では、DE-YAP(xE-SRY4064)に属するY染色体が羌族6/33 = 18.2%、回族4/35 = 11.4%、甘粛省蘭州市漢族2/30 = 6.7%、新疆ウイグル自治区イリの漢族1/32 = 3.1%、満州族 1/35 = 2.9%、広西省河池市巴馬ヤオ族自治県ヤオ族1/35 = 2.9%、新疆ウイグル自治区イリのウイグル族1/39 = 2.6%、シボ族1/41 = 2.4%から見つかっている。 2010年に発表された論文では、中国大陸南部の広西、雲南、貴州の山岳部に住むヤオ族の一派であるブヌ族(布努族)10人から採取したY染色体ハプログループの構成は、O1b1a1a*(O-M95)4人、D(YAP)3人、C(C-M130)2人、O2*(O-M122)1人となっている。同じ論文では江西省の漢族21人中1人、チワン族28人中1人、モン族49人中1人からもDE-YAPに属すY-DNAが見つかっている。 復旦大学の研究チームの手による2011年の論文では、華北出身者129人、華東出身者167人、華南出身者65人、合わせて361人の漢族男性のうち、7人(1.9%)のY-DNAがD-M174に属している。
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