ダルマのモダナイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 06:45 UTC 版)
「バガヴァッド・ギーター」の記事における「ダルマのモダナイズ」の解説
『バガヴァッド・ギーター』の18章ではスヴァダルマ(svadharma)とスヴァバーヴァ(svabhāva)の関係を解説している。この章では一連の類型論を提示するためにサーンキヤ哲学のグナ(guṇa)を用いている。そして同じ語を、4つのヴァルナ (種姓)の行為(ダルマ)を特徴づけるために、すなわちヴァルナは彼らの生まれから生じるグナにより定められている、という文脈で「グナ」という語を用いている。 オーロビンド・ゴーシュは、極端な個人主義へと導いてしまいがちな社会の秩序や個人の立場に向けられた義務から離れて、それを個人的なものにすることによって、ダルマとスヴァバーヴァの概念をモダナイズし、個の中で完結するダルマを見つけようとした。「人の機能は生まれ持っての素質、才能、能力から決定されるべきである」、「個人は自由に発達すべきである」、それにより社会に一番の貢献ができるだろう。これらが彼が『バガヴァッド・ギーター』より導き出した結論である。 ガンジーの見方はオーロビンドとは異なっている。スワダルマの概念の中に、彼の「人は何よりも生まれと境遇の似た者にこそ奉仕する義務があるという」スワデーシーのアイデアを見出している。彼にとってスワデーシーは、その人の直面している環境に適合させたスワダルマを意味した。
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