ダイコンソウとは? わかりやすく解説

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ダイコンソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/04 22:21 UTC 版)

ダイコンソウ
福島県会津地方 2015年7月
分類クロンキスト体系
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: ダイコンソウ属 Geum
: ダイコンソウ G. japonicum
学名
Geum japonicum Thunb.[1]
和名
ダイコンソウ(大根草)[2]

ダイコンソウ(大根草、学名:Geum japonicum)はバラ科ダイコンソウ属多年草[1][2][3][4]

特徴

植物体全体に粗い毛が散生する。は直立し、高さは25-60cmになり、上部はまばらに分枝し、分枝は長い。根出葉は羽状複葉で長さは10-20cmになり、頂小葉は特に大きく、長さ3-6cmになる円形から広卵形で、多くは3裂し、縁には低い鋸歯があり、側小葉は小さく、1-2対あり、小さな付属小葉片がまじる。茎につくは、下部のものは3深裂し、上部につくものには切れ込みがない。基部に小さな托葉があり、縁に粗い歯牙がある[2][3][4]

花期は7-8月。まばらに分枝した茎先に径約15mmになるオレンジ色や黄色、赤などのをつける。小花柄に短い毛が密生する。花弁は5個で平開し、裂片は5個で花時に下向きに反り返り、副萼片5個は萼片と互生する。雄蕊雌蕊は多数ある。集合果は径15mmになる球形で、痩果は紡錘形となり、先がS字状に曲がる[2][3][4]

分布と生育環境

日本全国どこにでも見られる[5]。北海道南部、本州、四国、九州に分布し、丘陵地、山地の林下、谷川のへりなどに生育する。世界では、中国大陸中部にかけて分布する[3]

和名の由来

和名ダイコンソウ は、大根草の意で、根出葉の小葉が大小交互してつくようすが、アブラナ科ダイコン(大根)の葉に似ていることからつけられた[4]

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b ダイコンソウ「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d 『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』p.300
  3. ^ a b c d 『日本の野生植物 草本II 離弁花類』p.182
  4. ^ a b c d 『新牧野日本植物圖鑑』p.291
  5. ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、251頁。 

参考文献

外部リンク



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