タンヤオと符
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 14:44 UTC 版)
タンヤオは刻子・槓子の符が么九牌よりも低い中張牌のみで構成するという性質から、一般に符が上がりにくく、符ハネしにくいという性質があり、多くの場合は食いタンやメンゼンツモでは30符、メンゼンロンでは40符に収まる。以下はタンヤオの符ハネするかどうかに関する例である。 (例)メンゼンで暗槓があるケース の両面待ちだが、いずれであがってもの暗槓で16符付いているため符ハネするケースである。立直しておらずドラもない場合、ツモなら門前清自摸和が付いて40符2翻、ロンなら50符1翻となる。 (例)メンゼンで暗刻が2つあり嵌張待ちのケース 嵌待ち。確定している符は中張牌暗刻2つの8符と嵌張待ちの2符で、副底20符を合わせれば30符。立直しておらずドラもない場合、ツモの場合は門前清自摸和とツモ2符が付いて符ハネで40符2翻となるが、ロンの場合は門前ロンの符が10符付くのみの40符1翻となり、門前ロンの符によって40符となっている場合は符ハネとは言わない(単騎待ちの場合も同様の計算となる)。メンゼンのタンヤオでツモロン問わず面子・待ち及び雀頭の符の合計が12符以上になるケースは、タンヤオでは役牌雀頭はありえないので、暗槓がなければ三暗刻のケースのみとなる。立直・タンヤオ・三暗刻で4翻になることを考えると、4翻の場合40符以上は満貫なので、立直しているタンヤオをロンあがりした場合は暗槓がない限り符計算の必要がないとも言える(非平和の3翻以下では40符固定で考えることができる。平和形は30符となる)。 (例)副露したケース/明槓を利用した符ハネ 副露した場合は、先に述べた暗槓があるケースや暗刻2つ+嵌張or単騎+ツモ符といったパターンで符ハネするケースはもちろん、明刻2符や明槓8符の絡んだ符ハネも考えられる。この例はのノベタンで、ノベタンは符計算上単騎待ちとして扱われるため、明槓8符+明刻2符+単騎2符でツモロン問わず符ハネすることになり、ドラがない場合ツモロン共に40符1翻となる。ただ中張牌の明槓が含まれる場合、それだけでは8符しかないため、他に追加符が4符ないと符ハネしない。例えばこのケースの筒子部分がでの両面待ちだった場合は、ツモだと符ハネで40符1翻となるが、ロンでは符ハネせず30符1翻となる。 (例)タンヤオとして3翻以下での理論上の最高符 ロン 和了 実戦では滅多に見られないであろうが、タンヤオでは3翻以下では理論上70符までありうる。上下いずれの例も立直・ドラ・偶然役がないものとする。 上の例は門前の例で、役としては三暗刻と複合しており、副底20符+暗槓16符×2+暗刻4符+嵌張2符+門前栄和10符の68符で、切り上げて70符3翻で満貫となる。 下の例は副露している例で、役としては三槓子と複合しており、副底20符+暗槓16符×2+明槓8符+嵌張2符で62符は確定しており、自摸和了の2符の有無を問わず切り上げて70符3翻で満貫となる。 いずれも70符3翻の満貫であることは変わりないが、切り上げ前の符としては上の例の方が多い。
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