タルドンネの現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/19 09:55 UTC 版)
1965年の日韓基本条約締結から1996年のOECD加入ごろまで続いた韓国の経済成長(漢江の奇跡)を背景に、タルドンネには空き家が増えていった。タルドンネはもともと不便な立地であり都市インフラも未整備であったから、経済状態が改善した世帯から順にタルドンネを去って下界の住宅に移動していった。行政もタルドンネ内の住居に住所を付与して居住を追認するなどして、タルドンネを都市に包摂する政策を採った。2000年代にはタルドンネはノスタルジーの対象ともなり、行政は観光資源としても捉えるようになった。釜山では甘川文化村のように観光地化したタルドンネも存在している。ソウル市内に残るタルドンネには観光バスツアーも組まれている。 2010年に発生した釜山市沙上区で発生した少女強姦殺人事件では、犯人がタルドンネの空き家に潜伏しており、近年では防犯対策の面からタルドンネの民家の壁などを派手に装飾するといった文化事業が流行している。
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