タイムトラベル活劇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 14:49 UTC 版)
「タイムトラベル」の記事における「タイムトラベル活劇」の解説
タイムトラベルを扱った作品には、タイムパラドックスのような論理性や理詰めにはあまりこだわらず、自由な発想でタイムトラベルやそれに伴う世界観を描いた活劇的内容の作品もある。 シミュレーション的要素を重視し、もし歴史が変わった場合に存在するかも知れない世界を描いた、SFで言うIf世界(仮定世界)を構築した作品として、『モンゴルの残光』(豊田有恒)や『スーパー太平記』(手塚治虫)などがある。 また、過去に飛ばされた現代人、未来から現在に飛ばされてきた未来人が、その高度な知識を援用して救民や社会変革を目指すという類型もあるが、そういった類型でもタイムパラドックスはあまり重視されない。小説『闇よ落ちるなかれ』(L・スプレイグ・ディ・キャンプ)のように、現代の科学知識や技術を用いて過去で主人公が活躍する冒険活劇としてエンターテイメント性を重視したものや、漫画『JIN-仁-』(村上もとか)のように、現代の医療技術で江戸時代の人々を救おうとするヒューマンドラマ仕立てのものなど、多くの事例が挙げられる。 また、歴史上の謎をタイムトラベルにより解明するという趣向の作品もある。これらの作品の例としては、タイムトラベルにより恐竜絶滅の原因が解明される『さよならダイノサウルス』(ロバート・J・ソウヤー)がある。但し、実際には過去へは戻れないため、作中で描かれる出来事はあくまでも仮説にすぎない。 小説『戦国自衛隊』では、主人公達がタイムスリップすることによって史実が再現される(主人公が過去に飛んだ時点で本来と違う歴史が繰り広げられていた)という手法が取られていた。 タイムトラベルの概念は、短編集『時との戦い』(アレッホ・カルペンティエール)などSF以外の文学的な作品においても、題材や表現手法のひとつとしても使用されている。
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