ゾンタ
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「十人委員会 (ヴェネツィア共和国)」の記事における「ゾンタ」の解説
こうした正規の委員と参加者の他に、ゾンタ(イタリア語版)と呼ばれる追加委員が置かれていた時期もある。ゾンタは、1355年に当時のドージェであったマリーノ・ファリエロをクーデターの咎で処刑する際、その決定にかかわる人数を増やすことで、正当性をより広範に承認させ責任を分散させる目的で初めて導入された。彼らの人数は時期により15~20人と一定されていなかったが、1529年からは15人と定められた。彼らは元来臨時のアドヴァイザー委員という立場であったが、十人委員会そのものと同様に次第に常設のポストとなっていった。彼らは全ての審議に参加でき、殆どの決議に関して投票権を有するなど正規の委員と同等の権利を有した一方で、正規委員に課される再任禁止期間が存在せず、老人派の重要人物が交代無しに権力を維持し続けその拠点とした。再任禁止期間は存在しないものの、ゾンタの任期は正規委員と同様に毎年10月1日から9月30日までの1年間とされた。
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