ソーラーセイル実験機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/13 13:47 UTC 版)
詳細は「コスモス1号」および「ライトセイル2号」を参照 惑星協会は複数のソーラーセイル実験機の開発を行っている。コスモス1号は、NASA及びその支援を受けた惑星協会が開発したソーラーセイルの実験機で、15mほどの三角形の帆8枚から構成されている。2001年7月にロシアのヴォルナロケットにより本機のテスト機が打ち上げられ、展開試験を行う計画であったが、これはロケットの不具合により失敗に終わった。2005年6月には同ロケットにより実際に打ち上げられたが、同じくロケットの不具合により失敗した。 2015年に今度はアトラスVロケットのピギーバック衛星として実験機ライトセイル1号を打ち上げ、ようやく帆の展開に成功した。さらに2019年にはより本格的な実証機ライトセイル2号を打ち上げ、ついに軌道上での試験に成功した。 ソーラーセイル型の宇宙船の開発計画の目的は、将来月・火星や金星などの太陽系内天体へ探査機を送る上で、省エネルギーであることがメリットであり開発が進められている。探査機の推力は、一般のロケットエンジンには及ばないが、設計や運用によってはイオンエンジン(電気推進)と同等になる可能性を秘めている。そのため、小さなカメラや測定機器を積んで、月・火星・金星・水星・小惑星などへの探査計画への応用が期待されている。
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