ソワソンの花瓶の物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 09:41 UTC 版)
「ソワソンの花瓶」の記事における「ソワソンの花瓶の物語」の解説
この逸話はソワソンの戦いからほぼ1世紀のちの6世紀後半に書き残されたものであり、これが神話か歴史か判別することは困難である。 「フランクの歴史」第2巻第27章でこの逸話を語ったトゥールのグレゴリウスによると、ソワソンの戦いの後、この美しく大きな花瓶は他の神聖な貴物とともに教会から略奪された。クローヴィス1世は当時20歳で、まだキリスト教に改宗していなかった。 レンヌの司教である聖レミギウスは、使者をクローヴィスに送り、略奪品のうち、少なくとも1つを返してくれるように頼むと、クローヴィス1世は申し出に同意した。レミギウスは花瓶を要求したが、驚いたことにクローヴィスの若い兵士はこれに反対し、自分の斧で花瓶を打ち割り「あなたは運が味方した分だけを手に入れるのだ」と言った。 クローヴィス1世は怒りを鎮めて、花瓶の破片をレミギウスに渡した。1年後、軍隊の視察中にクローヴィス1世は再びその兵士と会い、彼が武具の手入れを怠ったとして、若い兵士の斧を地面に打ち捨てた。兵士は腰をかがめて斧を拾おうとしたとき、クローヴィス1世は自分の斧で兵士の頭を割り、「ソワソンの花瓶にしたように!」と言った。
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