ソフト指し問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:22 UTC 版)
将棋ソフトのレベルが上がった結果、ヒント機能や検討モード、対局機能などを使ってネット将棋を指すユーザーが少なからず出てきている。将棋ソフトの指し手を入力してネット将棋を指すことを「ソフト指し」という。ネット将棋大手の将棋倶楽部24では(公認を除き)他の善良な会員の皆様に種々の迷惑がかかるとして、2008年に「24ソフト指し取締委員会」を設置。将棋ソフトの指し手との一致率を基準として「ソフト指し」を認定し、不良利用者アカウントの削除などを行っている。 逆に81dojoではソフト指し専用アカウントを作成し名前を指定されたもの(「COM_(任意の文字列)」)にすれば、公認が無くてもソフトの思考結果を用いて指せる。ただし、名前が「COM_」がついてない場合は81dojoでも不正行為者とみなされる。 同様のことはチェスでも問題になっており、国際チェス連盟の公認大会において選手のスマートフォン持ち込み禁止が通達されているが、グルジアのグランドマスター(チェスの最高位)であるガイオズ・ニガリジェがアラブ首長国連邦での対局中にトイレに立ってトイレットペーパーの中に隠してあったスマートフォンで分析する不正をしたことが報じられている。またウラジーミル・クラムニクは2006年の統一世界チャンピオン決定戦(14ゲームマッチ)において、ゲーム中に頻繁にトイレに立つことについて対戦者のベセリン・トパロフ側からクレームを受け、第5ゲームを放棄して不戦敗を記録するなどのトラブルも発生している。
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