ゼンツァーノの花祭り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/06/04 07:13 UTC 版)
クラシック音楽 |
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![]() |
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 ルネサンス - バロック 古典派 - ロマン派 近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 木管楽器 - 金管楽器 打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 交響曲 - ピアノ協奏曲 ピアノソナタ ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンソナタ チェロ協奏曲 フルート協奏曲 弦楽四重奏曲 - オペラ 指揮者 - 演奏家 オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト カテゴリ |
ゼンツァーノの花祭り(丁: Blomsterfesten i Genzano、ジェンツァーノの花祭りとも)は、1858年にデンマークで初演された全1幕のバレエ作品である[1]。現在では、この作品の中のパ・ド・ドゥがよく知られている。
目次 |
概要
初演は1858年12月19日に、コペンハーゲンのデンマーク王立劇場で、エドヴァルド・ヘルステッド、ホルガー・シモン・パウリなどの音楽、オーギュスト・ブルノンヴィル台本・振付により上演された。ヒロイン、ローザはJulie Price、彼女の恋人、パオロはハラルド・シャーフ(en: Harald Scharff、1836年 - 1912年) が踊った[2]。
作品全体の上演は1929年までで、その後デンマーク王立バレエ団のレパートリーから外れていたが、1949年にハラルド・ランダー(en:Harald Lander、1905年 - 1971年)が再上演した。
この作品のパ・ド・ドゥは、ブルノンヴィル・スタイルの好例として、バレエコンクールの課題曲に取り上げられたり、バレエコンサートなどで頻繁に上演されたりしている。
あらすじ
舞台は19世紀初頭のイタリア、ゼンツァーノの街。この地で催される花祭りを舞台に、パオロとローザという一組の若い恋人に一人の盗賊が絡み、恋と試練の話が繰り広げられる[3]。
音楽
パ・ド・ドゥ部分を作曲したのはデンマークの作曲家エドヴァルド・ヘルステッド(Edvard Mads Ebbe Helsted、1816年12月8日 - 1900年3月1日)というのが定説だったが、実際の作曲者は、オーストリアの作曲家 Matthias Strebinger(de:Matthias Strebinger、1807年 - 1874年)である。1856年にウィーンのKarnthnerthor Theatreでブルノンヴィルが『ナポリ』を上演した際、3幕にこの曲を使ったパ・ド・ドゥを取り入れたという[4]。
ブルノンヴィルはその後、この曲を『ゼンツァーノの花祭り』全幕に加え、パウリに編曲を任せた。
パ・ド・ドゥ
パ・ド・ドゥの導入部は、ヴァイオリン独奏で始まり、ポルカ風の部分が続く。アダージョの後は男性の躍動的なヴァリアシオンで、この曲はジョゼフ・マジリエ振付、アドルフ・アダン作曲のバレエ『Le Diable à Quatre』(1845年)からのワルツである。次に女性のヴァリアシオンが続き、もう一度男性がヴァリアシオンを踊り、二人揃ってのコーダで終結する。
DVD
- パ・ド・ドゥの花束 アメリカン・バレエ・ガラ(1984年):デンマーク王立バレエ団に所属していたリンダ・ヒンドバーグ(Linda Hindberg) とアーネ・ヴィラムセン(Arne Villumsen)が踊るこの作品が収録されている。
脚注
参考文献
外部リンク
固有名詞の分類
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