スピリチュアリティとQOL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 05:18 UTC 版)
「スピリチュアリティ」の記事における「スピリチュアリティとQOL」の解説
心理学的ハピネス研究のDiener&Biswas-Diener(2008)は、多くの宗教はQOLに対してポジティブな影響を与えるとし、要因として次を挙げる。 心理的な平穏をもたらす信仰:死後の世界や来世への信仰により、死を恐れなくなる。 宗教組織や教団に属することで得られるソーシャルサポート:宗教的集まりや人間関係の中で援助や支援が得られる。 永遠、偉大なものとの結びつきによって人生の意味や生きる目的が与えられる。 宗教的に育てられたことの影響 宗教的儀式が日常生活にはない幸福感をもたらす。 超越的な存在と個人とを結びつけるスピリチュアルな感情(たとえば愛、感謝、畏怖)はポジティブな情動と密接に結びついており幸福感を高める。 また、体力や社会的役割を喪失していく高齢期において多くの高齢者が喪失の現実に対してストレス・コーピングをとり悪影響を低減させ、その結果として価値観の変容などによりスピリチュアリティが高齢者において重視されるようになるという研究も報告されている。 発達心理学のエリクソンの老年期発達段階論の示唆を受けたブラウンとルイスの研究 によれば、80歳以上の高齢者には、死の恐怖の克服、スピリットの高まり、人生の意味の把握などの項目では高齢なほど得点が高かった。
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