スパイ容疑による逮捕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/22 10:30 UTC 版)
「ジョセフ・フランクリン・ラザフォード」の記事における「スパイ容疑による逮捕」の解説
1917年に出版された『終了した秘義』はそれまでのシリーズ中最も印刷され85万部に上った。1917年12月30日に発行された『聖書研究者月刊 (The Bible Students Monthly)』の最新号には『終了した秘義』の抜粋が載せられていた。しかし、これらの本はキリスト教の僧職者の怒りを買い、扇動的内容が含まれていると非難された。さらに、聖書研究者がドイツ政府から資金を得ていると非難を受け、協会の帳簿は差し押さえられた。1918年2月12日には、カナダ全土で『終了した秘義』と『聖書研究者月刊』は発禁処分を受けた。さらに、協会は敵国のドイツ軍と通信する本拠であるとの報告がアメリカ政府になされた。1918年3月4日、ペンシルベニア州スクラントンで協会の数名が逮捕され、3月14日に『終了した秘義』の配布をスパイ法違犯であるとした。翌日の3月15日にはものみの塔聖書冊子協会は『王国ニュース (Kingdom News)』第1号を発行し、その内容は彼らが迫害を受けていることを告発するものであった。4月15日、5月1日と立て続けに『王国ニュース』の第2号と第3号が出版された。こうして1918年5月7日、アメリカ合衆国地方裁判所はラザフォードを含む8名を逮捕した。その容疑は、『終了した秘義』やその他出版物を配布することで、徴兵制度を故意に妨害したスパイ法違犯のためであった。ラザフォードを含む4名は敵国のスイスの支部に500ドルを送金したことに基づき再度起訴された。彼らは無罪を訴えたが、15日間の裁判の末、6月21日に有罪と宣告され、8名は20年の懲役を言い渡され、ジョージア州アトランタの連邦刑務所に入れられた。
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